DJ用ターンテーブルの針・カートリッジ・ヘッドシェル まとめ

Pocket

最近はアナログレコード(ヴァイナル)でDJをする人も少なくなってきたかもしれないが、「まだまだ現役で使ってます!」という人向けに、針・カートリッジ・ヘッドシェルの特徴をまとめておきたいと思う。永久保存版。

針・カートリッジ

M44G (SHURE)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:0.75-1.5g
■出力電圧:6.2mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:6.7g

ド定番、オールジャンルOK。
よく分からなければとりあえずM44Gにしとけば問題ない。
安い。

交換針
N44G

M44-7 (SHURE)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:1.5-3.0g
■出力電圧:9.5mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:6.7g

コスリ屋御用達、HIPHOP/R&B/レゲエ(スクラッチ)。
レコードに優しい。
出力が大きい。
安い。

交換針
N44-7

M35X (SHURE)

■針先形状:円錐
■適正針圧:1.5~3.0g
■出力:6.0mV

■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:6.2g

ハウス/テクノ向け(4つ打ちどうぞ)。
澄み切った高音域とダイナミックな低音域をバランス良く再生。

交換針
N35X

SC35C (SHURE)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:4.0-5.0g
■出力電圧:5.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:6.2g

安い、バランス良い。
オールジャンルOK。
ヘビーユースな人向け(安く耐久性高いので)。

交換針
SS35S

M25C (SHURE)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:1.5-3.0g
■出力電圧:5.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:6.2g

安い、入門モデル。
ストレートな音、悪く言うと味がない。
オールジャンルOK(コスリには向かない)。

交換針
N25C

M447X (SHURE)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:1.5-3.0g
■出力電圧:6.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:6.2g

低音に力がある。
廃盤になり交換針を手に入れるのが困難。
HIPHOP/R&B/レゲエ向け。

JICOから交換針が出ている、ヤフオク等で入手可能。

交換針
N447X

NIGHT CLUB (ORTOFON)

■針先形状:Eが楕円、Sが円錐
■針圧範囲:3.0g
■出力電圧:6.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-22kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

高音がきれい。ドンシャリな音。
EとSの違いは針先形状。
Eが楕円、Sが円錐。
楕円の方が、溝を深くトレースするため高音質。
円錐は、振動に強いためコスリ向け。
ハウス/テクノの定番、SはHIPHOP/R&B/レゲエにも。

MK2は音質アップバージョン。

交換針
Stylus Night Club S
Stylus Night Club E

DJ (ORTOFON)

■針先形状:Eが楕円、Sが円錐
■針圧範囲:3.0g
■出力電圧:6.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

素直な音。あまり個性がない。ほかに比べると迫力不足。
EとSの違いは針先形状。
Eが楕円、Sが円錐。
楕円の方が、溝を深くトレースするため高音質。
円錐は、振動に強いためコスリ向け。
ハウス/テクノ、SはHIPHOP/R&B/レゲエにも。

交換針
Stylus DJ S
Stylus DJ E

SCRATCH (ORTOFON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:4.0g
■出力電圧:7.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

一番ドンシャリ。前に出る音。低音は迫力があって高音もHIP HOP向けの下品でうるさい音。
HIPHOP/R&B/レゲエ向け。

交換針
Stylus SCRATCH

ELECTRO (ORTOFON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:4.0g
■出力電圧:7.5mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-22kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

低音が迫力ある。キックが前に出てくる。高音もキッチリ出るがうるさくない。
ハウス/テクノ向け。

交換針
Stylus ELECTRO

GOLD (ORTOFON)

■針先形状:楕円
■針圧範囲:4.0g
■出力電圧:6.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-25kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

全体的にバランスがとれてきれいな音。
ハウス/テクノ向け(スクラッチには向かない)。

交換針
Stylus GOLD

PRO S (ORTOFON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:4.0g
■出力電圧:コンコルド 5mV、OM 6.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-18kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

安い割に使える。無難な音、手軽にORTOFONが手に入る。
オールジャンルOK。

交換針
Stylus PRO S

PRO (ORTOFON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:3.0g
■出力電圧:5.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-18kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

シンプルで無難。
オールジャンルOK。

交換針
Stylus PRO

Q-Bert (ORTOFON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:3.0g
■出力電圧:11.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

出力がばかでかい。
DJ Q-Bertモデル。
低音が効く、中高音もそこそこ。
HIPHOP/R&B、コスル人向け。
出力を考えるとQ-Bertを買うなら左右揃えるべき。

交換針
Stylus Q-Bert

Digitrack (ORTOFON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:3.0g
■出力電圧:8.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-18kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

アナログレコードの信号を忠実に取り出す。
出力大きめ。
通常のレコード再生にもOK。
図太い音。
ファイナルスクラッチなどPCを使ったDJ PLAY用。

交換針
Stylus Digitrack

Arkiv (ORTOFON)

■針先形状:楕円
■針圧範囲:3.0g
■出力電圧:コンコルド 6.0mV、OM 8mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-22kHz
■重量:コンコルド 18.5g、OM 5g

PCでDJをするアナログからデジタルへ変換または取り込むのに設計されたデジタルレコーディングタイプのカートリッジ。
ファイナルスクラッチなどPCを使ったDJ PLAY用。

交換針
Stylus Arkiv

CC1 (NUMARK)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:3.0-6.0g
■出力電圧:6.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-22kHz
■重量:18.0g

低音が良く出て抜けも良い、しかも安い。
HIPHOP/R&B/レゲエ向け。

交換針
CC-1 RS

CS1 (NUMARK)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:3.0-6.0g
■出力電圧:6.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-22kHz
■重量:18.0g

低音出て抜け良い、しかも安い。
ハウス/テクノ(4つ打ち)向け。
4つ打ちのコンコルドを安価で欲しい人に良い。

交換針
CS-1 RS

CX1 (NUMARK)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:3.0-6.0g
■出力電圧:4.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-22kHz
■重量:19.0g

CC1のより頑丈なバージョン。
HIPHOP/R&B/レゲエ向け。

交換針
CX-1 RS

680.V3 (STANTON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:3.0-5.0g
■出力電圧:7.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-18kHz
■重量:6.3g

ハウス/テクノなど4つ打ちの大定番。
680HPの後継種。
ORTOFONより音が柔らかく伸びる。

交換針
N680

680.EV3 (STANTON)

■針先形状:楕円
■針圧範囲:2.0-5.0g
■出力電圧:3.9mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-18kHz
■重量:6.3g

680.V3の楕円針バージョン、680.V3より音がよいが出力小さい。
ハウス/テクノなど4つ打ちに。
680ELの後継種。

交換針
N680E

500.V3 (STANTON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:2.0-5.0g
■出力電圧:4.6mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-17kHz
■重量:5.5g

安くて丈夫。音は良くもなく悪くもなく。
一応オールジャンルOKだが、出力小さい
500ALの後継種。

交換針
N500

520.V3 (STANTON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:2.0-5.0g
■出力電圧:6.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-17kHz
■重量:5.5g

安くて丈夫。
500シリーズの中で最もタイトなサスペンションを使用しているため、ハードなスクラッチに耐える。
オールジャンルOK。

交換針
N520

681EEE MKIII (STANTON)

■針先形状:楕円
■針圧範囲:0.75-1.5g
■出力電圧:2.5mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-22kHz
■重量:6.3g

ハイファイ・オーディオ向けカートリッジ。
針を導くハケが付いており、お掃除しながらプレイしたいそんな欲張りな人向け。家用か?
コスるには向いていない、音の詳細は不明。

交換針
D6800EEEMk-III

DISCMASTER.V3 (STANTON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:2.0-5.0g
■出力電圧:5.5mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-17kHz
■重量:18g

安い。
派手な音。
レゲエの人がよく使っている。
オールジャンルOK。

交換針
DS3

TRACKMASTER.V3 (STANTON)

■針先形状:円錐
■針圧範囲:2.0-5.0g
■出力電圧:7.0mV/1kHz
■周波数特性:20Hz-20kHz
■重量:18g

比較的安い。
抜けが良い。
オールジャンルOK。

交換針
T3

豆知識


針圧調節方法

以下サイトを参照あれ
http://www.otaiweb.com/hari/kaitai.htm


コンコルドって良いの?

基本的に音の特性はOMと一緒。
見た目すっきりでスマート。
シェルにカートリッジを取り付ける自信がない人にもおすすめ。

ピュアAU視点ではシェルやリード線をこだわれるOMの方が有利なモヨウ。


コンコルドとOMってどっちが針飛びしにくいの?

OMカートリッジを取り付けるシェルにより変わるのでなんとも言えない。


針飛びが激しいんだけど

針圧、アンチスケーティングを見直すべし。
M44GやM44-7など、適正針圧内ではほとんど針飛びしないはず。
アンチスケーティングは針圧の数値より小さくする。
ハードにコスル人は0に近づけた方が針飛びしにくい。

また、スリップシートをプラッタとスリップマットの間に敷くと針飛びが軽減することがある。
こんな感じのもの、VESTAXなどからも出ている。
ほぼ同じ素材のものが自分で作れる。

(作り方はレコードの入っているビニールの袋を丸く切るだけ。穴が広がらないようにセロハンテープで真ん中の穴を補強すると良い。)


円錐針と楕円針の違い

針先の形状の違い。
楕円針の方がレコードの溝との接触面が大きくなるため、得られる情報量が多く音が良い。
対して円錐針は先が尖っているため、接触面が小さくなり楕円針に比べて音は少し劣る、しかし針飛びしにくい。

スクラッチする人には円錐針が良い。
あまりスクラッチしない人には音質面で有利な楕円針が良い。

因みに、ORTOFONなどの型番についているEやSは、楕円or円錐の頭文字。
・Elliptical Stylus(楕円針)
・Spherical Stylus(円錐針)


針の耐久性(一般論)

ダイヤモンド針

 円錐針→再生時間200時間で交換
楕円針→再生時間500時間で交換
ML針→再生時間1000時間で交換

サファイヤ針

 再生時間50時間で交換


4つ打ちって?

バスドラム(キック)が1小節で4回拍を取ること、つまり1小節でドンドンドンドンと4回リズムを刻むこと。
4つ打ちはハウスなどのダンスミュージックの基本楽曲構成である。
また、そのような特徴の音楽(ハウス、テクノ)そのものを指すことも多い。

4つ打ちの構成は心臓の鼓動を想起し、一定のリズムを刻むことにより踊りやすさや陶酔性を発生させているらしい。
タンゴ用語からの借用らしい。


ヘッドシェルの選び方

 ローコンプライアンス型のカートリッジ: 重いシェル
ハイコンプライアンス型のカートリッジ: 軽いシェル

ハイコンプライアンスとは”音溝への追従性が高い”ことを言い、DJ用のカートリッジにはローコンが多い。

また、一般に
重いシェル: 重厚な音
軽いシェル: 軽快で抜けの良い音
になる傾向がある。

自分の好みに合わせて選ぶと良い。


カートリッジとシェルと取り付けるネジ

真鍮・鉄・ステンレス・アルミ・銅・チタン・ポリカーボネイトなどさまざまな素材があるが何でも良い。

M2.5 又は M2.6 のネジが使える。
楽器屋さんのDJコーナーに置いてある場合もあるが、ホームセンターなどで安価で買える。

真鍮 柔らかく厚みがある
冷たく硬い
ステンレス ニュートラル、癖が無い
アルミ キレがあるが、低音が軽い
しっかりする
チタン 軽快で反応が早い
ポリカーボネイト 柔らかい音

一般に、柔らかい素材ほど柔らかい音になり、硬い素材ほど硬い音になるようだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

フォローする