釣り竿のガイドが取れた
私は、もうかれこれ20年くらい同じ竿を愛用している。
中学生の時に買った竿だが、なかなか折れないのである。
(誰かの竿はすぐに中折れするのに(失敬))
その2ピースの竿をたたむときに、ガイドを持って2ピースを外そうとしたら、、、
ポロッとガイドが取れてしまった。
あちゃー
ガイドの金属部分が経年劣化(金属疲労?)で弱くなってしまっていたようだ。
長年使っているお気に入りの竿なので、なんとか修理したいと思い、自分でガイドを修理してみることにした。
ガイド修理の流れ
ガイド修理の流れは、以下のようになっている。
- ライターで炙って、古いガイドを除去する
- 古いラッピングスレッド(糸)をカッターで削って除去する
- 1000番くらいの紙ヤスリでなめらかにする
- 新しいガイドを仮止めする
- 新しいラッピングスレッド(糸)を巻く
- エポキシ系接着剤で接着する
こうして書くとけっこうたいへんそうに見えるが、実際にやってみるとかなり簡単だ。
ものの30分で完成した。
いざ、ガイド修理をやってみる
さて、さっそく実践してみたのでレポ
なお、新しいガイドはAmazonで1500円くらいで買った。
(バラ売りしてくれれば良いのに、42個も入ったものを購入。だってバラ売りしてないんだもん)
ガイドの形状は少し違うが、径のサイズは合わせた。
一応、この値段ではあるが、SIC(炭化ケイ素)セラミックスという素材で、耐摩耗性に優れ、摺動性も良いらしい。 硬さは、ダイヤモンド、炭化ホウ素に次いで、第三位がSIC(炭化ケイ素)と3番目にくるほどかなり硬いセラミックスだ。
ライターで炙って古いガイドを除去する
ライターで3〜5秒くらい炙って、古いエポキシ系接着剤を柔らかくする。
古いラッピングスレッド(糸)をカッターで削って除去する
ライターで炙ったところにカッターナイフなどで切れ目を入れると、古いラッピングスレッドを巻き外すことができるので、クルクルと外していく。
ちなみに、ラッピングスレッドとは、ガイドを留めている糸のこと。
巻き外し終わると、こんな感じ↓にバラバラにできる。
1000番くらいの紙ヤスリでなめらかにする
古いエポキシ系接着剤などが硬化してザラザラになっているので、1000番以下くらいの紙やすりで滑らかにしておく。
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(なお、この工程は写真を取り忘れてしまいました)
新しいガイドを仮止めする
新しいガイドを仮止めする必要がある。
ホットガンを使ったり、熱すると接着できる素材(ホットグルー)を使ったりと人それぞれだ。私は、家にたまたまセメダインがあったので、これで接着した。
(マスキングテープを両側に巻いているが、これはヤスリがけのときに、余計なところを削らないために巻いたものだ)
新しいラッピングスレッド(糸)を巻く
ラッピングスレッドは、500円くらいで購入した。
100mもの長さは要らないので、もっと短くして安くしてほしいものだ。
まず、ラッピングスレッドをこのように↓巻きつける。
5回くらい巻いたら、スレッドの付け根を手で抑えて、切り取る。
(このはじめの5回巻きスレッドは、スレッド緩みによるズレや、スレッド切れによる糸解けを防止するための仕組みだ。)
その後、本スレッドを、先程切ったスレッドの糸先の上から巻いていく。
本スレッドを5回位巻いた後に、先ほどの5回巻きスレッドをなるべく短くなるようにして切る。
その後は、本スレッドを巻き続ける。
残り5巻くらいのところまで巻いたら、ここで一旦ストップする。
輪っか状の糸をこの後のラスト5巻の下に入れて、ラッピングスレッドを、中通しできるようにする。
ラスト5回を巻いたら、本スレッドの先をこの輪っかの中に通し、輪っかを引っ張ると、本スレッドの中に糸先が入る仕組みだ。
こんな風に、本スレッドの糸先が、中通しされて出てくる。
最後に、中通ししたスレッドをなるべく短く切れば、ラッピングスレッドの巻き付けは完了だ。
なるべく緩まないように、爪などで都度固く結びつけていくのがキレイに仕上げるコツだ。
エポキシ系接着剤で接着する
ラッピングスレッドを、エポキシ系接着剤でコーティングする。
エポキシ系接着剤は、ガイド修理専門のものでも良いし、セメダインEP001Nのようなものでも良い。
エポキシ系接着剤であれば問題ない。
私は、ゴムボード修理用に、たまたまセメダインEP001Nがあったので、これを使った。
エポキシ系接着剤の見分け方は、A液とB液を混ぜて固めるようになっているかだ。
(2液を混ぜないものは、エポキシ系接着剤ではない可能性が高いので注意)
2液を混ぜ合わせ、ムラにならないようにガイドに塗って乾かせば完成だ。
乾かす際は、片方に液垂れしないように、竿を回しながら固めると良い。
中学生の頃から使い込んできた20年選手の竿のガイドが、見事に復活した。
釣具屋等で修理に出すと、工賃がかかって軽く1万円くらいの値段がするので、DIYで修理するのはおすすめだ。
一度材料を集めれば、次回からガイドが取れても、費用0円で修理できるようになるので、思い切ってガイドを壊すことができる笑
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