ルンバの四隅を掃除してくれる3つブラシの付いた回転するやつ=サイドブラシ(エッジクリーニングブラシ)が回転しなくなってしまった。
こういうやつですね↓
このブラシを交換するだけであれば、Amazonなどで互換品が安く売られているので安上がりなのだが、そもそも回転しないとなると、話は変わってくる。
サイドブラシモーターモジュールの互換品も、売られているので、そこまで大きな出費にはならず、修理することはできる。
iMusk iRobot Roomba 500/600/700/800シリーズ掃除機用のアップグレードされた適切なサイドブラシモーター…
だが、DIYが大好きな変態としては、せっかくなので、部品を交換するのではなく、自分で修理したい!と思ってしまう訳である。
サイドブラシ(エッジクリーニングブラシ)を分解
まずは、分解しないと話は始まらないですね。
という訳で、ブラシをプラスドライバーで外して、この青い部品を取り出します。
なお、分解するときは、必ずバッテリーを外してから作業しましょう!お兄さんとの約束だよ!
プラスドライバーで裏蓋を外して、この青い部品を留めてあるネジを2本外すだけで、サイドブラシモジュールを簡単に取り外すことができる。
(なお、ここで載せているのはルンバ 780シリーズだ)
ここで注意が必要なのだが、このサイドブラシモーターモジュールを分解するためには、普通のプラスドライバーではなく、三角形の形をしたドライバーが必要になる。
ちょうど上の写真の頂上でネジ頭が見えていると思うが、コイツがその三角形のネジだ。
何やかんやでよく使うので、分解を趣味とする変人は、特殊ドライバーセットを持っておくと良いだろう。
私も、「三角形とか星型とか、あんまり使う機会も無いし、買わなくていいや」と思ってたが、いざ特殊ドライバーセットを買ってみると、iPhoneのバッテリー交換、温度計の分解、アンプの分解など、大活躍だ。
一言言わせてもらえるなら言ってしまうと、「なぜ全てプラスドライバーで締めるネジにしないのだ!?」ということですね。なぜ三角形とか星型とか、意味不明な形状のネジを使うのでしょうか。分解する人は、特殊形状にしても分解はします。悪あがきは意味ないぜよ、と。
余談が長くなりましたが、サイドブラシモジュールを分解すると、歯車が登場します。
ワクワクしますね!
グリスが固まって、こんな感じに歯車がうまく動かないようになっていたようだ。
綿棒で丁寧にゴミを取り除き、再度グリスアップしておいた。
修理というか掃除後の結果は!?
無事に元気にサイドブラシ(エッジクリーニングブラシ)が回転するようになりました!
めでたしめでたし。
やはり、サイドブラシがあると、お部屋の四隅がキレイになりますね。
失うと分かるが、コヤツ良い仕事してるんだなぁ、と実感しました。
こんな簡単に故障が直るということで、サイドブラシ(エッジクリーニングブラシ)を買わなくて良かった、という訳である。
サイドブラシ(エッジクリーニングブラシ)の交換
サイドブラシは、消耗品だ。
長く使っていると、こんなふうに↓ブラシが取れて消え失せることがある。
(そして、取れて消えたブラシはどれだけ探しても見つからないという七不思議)
交換ブラシは、とても安価に売られているので、気兼ねなく交換できる。
3本入って、この値段だ。
新品に交換して、スッキリ!
やはりブラシが3本あると、お部屋の四隅がキレイになります。
このショボいブラシのくせに、かなり良い仕事をしてくれている模様。
メインブラシが回転しなくなったので故障修理
おやおや、今度は2Fに設置しているルンバ君のメインブラシが回転しなくなりました。
どれだけ故障するんだい私のルンバは。
ということで、メインブラシを取り外します。
プラスドライバーで、裏蓋を留めているネジを2本外し、裏蓋を外した後、このメインブラシユニットを留めている4本のプラスネジを外せば簡単に取り外せます。
これが、メインブラシのモーターだ。
けっこう立派なモーターが使われている。
そして、一番怪しいのが、このごみセンサーだ。
ピンぼけしてしまったが、とてつもなく汚れている。
青い錆までできてしまっていた↓
このごみセンサーが、何の役割をしているのか謎なのだが、おそらく、床が汚れてゴミが多い時に、このセンサーが検知して、「あ、ここはゴミが多いぞ!」と判断して、戻ってもう一度掃除をするといった制御のためのセンシングに使われているようだ。
このセンサーの表面を、耐水ペーパでゴシゴシと汚れを削り落としていたら、簡単にポロっと電極が外れてしまった↓
経年劣化でもろくなっていたんでしょうね。
やっちまったー!
応急処置として、とりあえずハンダで接着しておいた。
だが、この真ん中の皮膜がかなり脆くなっているので、またすぐに取れてしまうのだろう。
ちなみに、このセンサーの動作はどのような原理になっているのだろうか?
電極は、「銅の円盤」と「真ん中の皮膜」に付けられていた。
どうやって電波を放出して、どうやってこれを受信するのだろうか?謎だ。
分かる方いらっしゃったら、ぜひ教えてください!
ひとまず暫定対処で、メインブラシは回るようになったが、これはメインモーターユニットを交換した方が良さそうだ。
またメインブラシが回らなくなったので分解
またメインブラシが回らなくなった。
もう限界なのかな。
ということで、メインブラシユニットを分解し、メインモーターを取り出してみると↓
「なんか歪んでるやん」となっていた。
これじゃうまく回らないよね。
ということで、もっと分解してみる↓
もっともっと分解してみる↓
ギアケースは、思ったよりもキレイだった。特に問題無さそう。
ということで、メインブラシユニットのモーターの歪みを直したら、またちゃんとメインブラシが回るようになった。
つまり、修理できた!!
またルンバ君に頑張って掃除をしてもらおうと思う。
コメント
サイドブラシモジュール交換の参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
特殊ねじは、一般ユーザーがメンテナンス交換を前提にする構造で誤って
緩めて意図しない分解(破損)を防ぐためですね。
修理マニアのユーザーは特殊ドライバーで修理すればよいと思います。
溶着したり接着固定より良心的
金属の円盤はピエゾ素子ですね。金属板の上の膜が変形変位することで
微弱振動を電気信号に変えるのでごみの接触を感知しているのかも。
スピーカーにもなり、防犯ブザーにも使われています。