中華DAC 概要
Amazonで1500円くらいで買える中国製のDACがあるのをご存知だろうか。
TRUSTINというブランドのDACだ。
以下に製品仕様を記載するが、光デジタルS/PDIF、同軸デジタル入力に対応し、出力はRCAとなる。
この価格なのに、サンプリング周波数が96kHzのハイレゾ音源にも対応する。
◆製品仕様◆
入力:光デジタル(角型TOSLINK)/
同軸デジタル端子
出力:コンポジット(RCA)
入力可能音源:PCM32/44.1/48/96kHz
電源はUSBバスパワーで5Vを入力するようになっている。
USBポートはノイズ混入の懸念があるが、配線をすっきりできるメリットがある。
PCのUSBポートなどではなく、独立したACアダプタ-USB変換等のクリーンな電源から電力共有を受けたい。
分解して中を見てみる(中華DAC)
ネジ穴を見つけたので、思わず分解してしまった。
中は至ってシンプルだ。
MS8416 というICの他には、レギュレータとチップ抵抗、チップコンデンサ程度しか見当たらない。
要となる MS8416 だが、ここにデータシートがある。
http://www.relmon.com/product_show.aspx?id=78
http://www.relmon.com/upload/0/2014112093813935.pdf
Hangzhou Ruimeng Technology Co.,Ltd.(杭州瑞盟科技有限公司)という中国メーカーのDACチップだ。
ただ、ググってもほとんど情報が出てこない謎のチップである。
中華DAC 音質レビュー
●試聴構成
構成はこのような感じで使っている。
Apple TV → TRUSTIN DAC → SMSL SA-50 デジタルアンプ 50Wx2
●音質レビュー
肝心の音質はというと、かなりすっきりした音でクリアな印象だ。
音の解像度(立体感)はそこそこといった感じで、価格に比してかなり優秀だ。恐るべし中国の技術力。
DACがとりいそぎ必要な人は、買って損はないお買い得なアイテムだと言える。
●その後
アンプを「SMSL SA-50」から、「ONKYO A-909X」に変更して、以下の構成で聴いている。
Apple TV → TRUSTIN DAC → ONKYO A-909X
音の解像感、迫力、低音の出等、気に入っている。
DACとしては、DJ用機材の「AUDIO 2 DJ」「DDJ-SB2」や、「PCM2704を使った自作DAC」「TDA1543を使った自作DAC」など、様々なものを使ってきているが、中華DACは、1500円とは思えないほど良いDACだと言える。
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