スピーカーコーンのカビ
どれだけスピーカーを大切にしていても、日本の気候的のせいだろう、高い湿度に負けて、スピーカーコーンにカビが生えてしまう。
私の自作スピーカーである、FOSTEX FE-127Eユニットは、最初はこんなにきれいな白色をしていた。
ただ、10年という歳月を経て、日焼けやカビが原因で、こんなに汚れてしまった。
カビが生えても、音質はむしろエージングの効果なのか、良くなっている気がする。
しかし、やはり見栄えがよろしくない。
墨汁によるスピーカーコーンの塗装
スピーカーコーンの見栄えを改善するために、塗装することにした。
塗装に使用するものは・・・
そう、「墨汁(墨液)」だ。
私は、100円ショップであるseriaで売られている、上記画像の一番右端の墨汁(墨液)を購入した。
墨汁(墨液)の主成分は、「炭素(カーボン)」である。
特に、墨はグラファイトで、金属と半導体の両方の性質を持つものである。スピーカーコーンにグラファイトの皮膜を作り、音質アップの効果が期待できる。
また、墨汁(墨液)には、防カビ剤、乾燥防止剤、防腐剤が入っていることが多く、音質アップだけでなく、カビ防止や乾燥防止の効果もある。
この墨汁(墨液)による塗装方法は、結構有名なものだ。ネットで検索しても、いくつかの実例を見つけることができる。
墨汁による塗装
では、100円ショップで墨汁(墨液)と一緒に買った、書道用の筆で塗っていく。
書道は有段者ではないが、そんな私でも簡単に塗装ができる。
塗装したばかりのスピーカーコーンがこちら。
乾燥するまでは、このように色ムラがあるように見えるが、乾燥すれば問題なく均一な色になる。
こんな感じだ。簡単に、塗装を行うことができた。
所要時間は約5分だ。
もう少し色を濃くしたければ、二度塗りすればOK。
墨汁による塗装後の音質
墨汁(墨液)の塗装後、音質は向上したか?
その答えは、YESである。
塗装後は、音の輪郭がしっかりしたように思う。
加えて、高音の伸びが増したように思う。
スピーカーコーンに、炭素(カーボン)の被膜が付いたからだろうか。
実際、塗装後のスピーカーコーンを触ってみると、少し硬くなったように思う。
見栄えも改善し、音も良くなったので、塗装をして大正解だ。
コメント
コメントありがとうございます。
たいへん勉強になります。
塩素系漂白剤も考えたのですが、おそらく完全には漂白されないのではと思い、墨汁にしました。
漂白効果が期待できるのであれば、塩素系漂白剤も良いかもしれませんね。
塩素系漂白剤の使用は止めた方が良いかも知れません。
天井板に雨漏りのシミが出たので1/10程度に薄めた塩素系漂白剤を塗りました。
ある程度は白くなりましたが完全に元の白にはなりません。
天井板は無機質系の材質だったので問題は有りませんでしたが、塗布に使った筆は豚毛らしくかなり溶けて短くなってしまいました。
コーン紙もある程度溶けたりもろくなってしまう恐れがあります。
墨汁が正解のようです。
こんにちは
スピーカーに墨汁塗るのは大正解ですね サンスイSP-30のウーハーに
3回ほど濃い目の墨汁を塗ってみました 音は高音が強くなりいい感じになりましたが
低音が出ないので、今度はエッジを軟化させ、液体ゴムをかなり厚く塗ってみたら
なんと!音がまろやかでJazzがいい感じになりましたね シンバルはツイーター
がカツンカツンいい感じで聞こえるようになったし(ウーハーとツイーターがうまく分離したかな?)、ついでに箱の中も真っ黒に
塗りましたw 湿気がない分乾いた音はJBL系にちょと似てるかも?(おおげさ)
そんな感じで耳にキンキンこないJazzは眠くなるほど心地いいものになりましたね
改造する時は自己判断でしてくださいね。