コーヒーメーカーで金属フィルターを使いたい
パナソニック (Panasonic) のコーヒーメーカー NC-A56 を愛用している。
各種サイトでの評判も良く、名機として 5ch (旧2ch) でもスレが立つくらい、良いコーヒーメーカーだ。
ただ、このコーヒーメーカーはペーパーフィルタ(紙のフィルター)を使ってドリップする方式になっていて、金属フィルターは使えない。
ペーパーフィルターを購入するのも面倒だし、ペーパーフィルターの在庫が切れていることを忘れていて「あ!コーヒーが飲めねえじゃねーか」となることもある。
そんな訳で、NC-A56で金属フィルターを使う改造をしてみることにした。
(価格.comの口コミを見ていると、そのような改造をしている偉人がいらっしゃったので、偉人に習うことにした)
おそらく、NC-A55、NC-A57 も全く同じ形なので、本改造は NC-A55、NC-A57 でも流用することができると思われます!
必要な材料を揃える
実は、Panasonic製のコーヒーメーカー用の金属フィルターがある。
コーヒーメーカー ステンレスフィルター ACA13-163
だいたい3000円くらいで購入できる。
(楽天、Yahooショッピング 等のオンラインショップで購入することができる。)
この金属フィルターは NC-R500-T というコーヒーメーカー用のフィルターなのだが、実はNC-A56 にもピッタリはまるサイズなのだ。
あと、後述するが、フィルター用の蓋にメスを入れて加工するので、もしもの時のために、もう一つ予備のフィルター用の蓋を買っておいても良い。
コーヒーメーカー用バスケットふた ACA21-142-K
だいたい500円くらいで購入できる。
購入した金属フィルターをはめてみる
購入した「金属フィルター(ステンレスフィルター)」と「バスケットふた」が到着。
金属フィルターは、とても丁寧な作りで、高級感があって良い感じ。
NC-A56のフィルターケースに金属フィルターを入れてみた → ジャストフィット!!
ただ、このままだとバスケットの蓋が閉まらないので、後述する改造を行う必要がある。
いざ改造
「コーヒーメーカー用バスケットふた ACA21-142-K」は、ペーパーフィルター用になっており、下図のように仕切りのような突起的な囲い(火山で例えるとカルデラのような部位)がある。
金属フィルターを入れると、この突起的な囲いがぶつかり、蓋が閉まらない。
そこで、「キッチンバサミ」と「ニッパー」を使用して、この突起的な囲いを切断除去する。
キッチンバサミである程度切って、突起的な囲いの高さを低くするのにニッパーを使うと良い。
比較的柔らかいプラスチックなので、キッチンバサミでも十分に切れる。
最後に、紙やすりで切断面をなだらかにすれば完成。
ものの5分で改造は完了だ。
さっそく金属フィルターを使ってコーヒーを淹れてみる
金属フィルターをセットし、改造したバスケット蓋をかぶせる。
バッチリはまった。
金属フィルターを使用しても、全く問題なくコーヒーを抽出することができた。改造は成功だ!
金属フィルターを使用するメリット・デメリット
金属フィルターに交換してしばらく使っているが、総じて金属フィルターに交換して良かった。
ただ、メリットばかりではないので、ここでメリット・デメリットをまとめておこうと思う。
【メリット】
・コーヒー豆の持つ油分も抽出することができ、コーヒーにコクが出る(紙フィルターに油分が吸い込まれなくなるため)
・コーヒーの抽出量が増える(紙フィルターに水分が吸収されないため、だいたいマグカップで2〜3mm程度コーヒーの抽出量が増える)
・ペーパーフィルターを買わなくて良くなる、長い目で見れば経済的(金属フィルターの3000円分の元をとれれば、その後はペーパーフィルター代の予算が浮くことに)
・エコ(使い捨てとなる紙資源を使わなくなる)
【デメリット】
・改造するための手間がかかる
・コーヒーの微細な粉が金属フィルターの網目を通り抜けて、コーヒーに交じる(コーヒーを飲み干す時に、底に細かいコーヒーかすが残る)
金属フィルターのお手入れは、コーヒーを抽出した後は裏返してコーヒーかすを捨ててさっと水で洗い流せば良いだけなので、ペーパーフィルターと比べて手間が増えることは無い。
また、肝心のコーヒーの味だが、ペーパーフィルターよりも香りが濃く、酸味が抑えられるように感じる。
(使用するコーヒー豆によって味の変化は違うので一概には言えないが)
一般に、ペーパーフィルターよりも金属フィルターの方が、美味しくコーヒーが抽出できると言われているが、これを体感できたように思う。
そういえば、スターバックスでバイトしていた時に、ゴールドフィルターという高い金属フィルターを販促するときに「金属フィルターの方がコーヒーの油分も抽出できるので、おいしいコーヒーが淹れれますよ」と言っていたなぁと思い出し、「それは本当だったんだなぁ」としみじみ思う訳であった。
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