LレンズEF28-70mm F2.8L USM と単焦点EF28mm F2.8の比較テスト

憧れのLレンズを手にすることになった。 「EF28-70mm F2.8L USM」だ。 1993年発売のたいへん古いLレンズだが、 未だに後継機種である最新光学設計のEF24-70mm F2.8L II USMを凌ぐ写りだと 評判の高いレンズである。 その理由は、この頃のレンズは有鉛ガラス使われているからであり、階調が豊かで繊細かつ立体的な描写をするらしい。 憧れのLレンズ:EF28-70mm F2.8L USMEF28-70mm F2.8L USM
発売年:   1993年
画角:     28-70mm
レンズ構成: 11群 16枚
絞り羽根枚数: 8枚
最小絞り:   22
撮影距離範囲 0.5m~∞
最大撮影倍率 0.18倍 (35mm時)
駆動系: リングUSM (フルタイムマニュアル機構内蔵)
フィルター径: 77mm
最大径×長さ: φ83.2 x 117.6
質量:     880g 定価はさすがLレンズ185,000円もする。 Amazonを眺めていると、程度の良い中古品が46,000円で売られていたので、思わずポチってしまった。 このレンズは、中古を選ぶのが難しい。 バルサム切れと言って、複数のレンズを貼り合わせる際にバルサムという接着剤(合成樹脂)を使っており、これが経年劣化してクモリが発生することが多い。 バルサム切れは過度に乾燥したところに長時間保管すると発生しやすくなるらしいが、このバルサム切れによるクモリの無いものを選んだ方が良い。   さて、前置きが長くなったが、前から気になっていたことを検証したいと思う。 それは、「Lレンズと単焦点(非Lレンズ)はどちらが高画質なのか」ということだ。 下記条件にて、検証してみた。 ・比較対象のレンズ:EF28-70mm F2.8L USM と EF28mm F2.8 ・撮影カメラ:CANON EOS 50D(APS-Cサイズのカメラ) ・同じ28mmの画角で比較 ・f2.8、f5.6、f11のそれぞれにて比較 ・シャッタースピードも各絞り値にて同じになるように指定 ・三脚で固定 ・レンズ補正(周辺光量補正等)はOFF EF28mm F2.8 は発売年が1987年の単焦点レンズだ。 古いけれども、この頃にすでに28mm画角の光学設計は完成に近いとの噂もあり、軽く小さくきれいに写るので気に入っている単焦点レンズだ。 【f2.8】 ◯EF28-70mm F2.8L USM(Lレンズ) f2.8 EF28-70mm f28LTv 1/4000 Av 2.8 ISO 100 ◯EF28mm F2.8(単焦点レンズ) f2.8 EF28mm f2.8Tv 1/4000 Av 2.8 ISO 100 ◆トリミングにより拡大 ◯EF28-70mm F2.8L USM(Lレンズ) zoom_f28_EF2870f28l.JPGTv 1/4000 Av 2.8 ISO 100 ◯EF28mm F2.8(単焦点レンズ) zoom_f28_EF28f28.JPGTv 1/4000 Av 2.8 ISO 100 ◆所感 違いがはっきりと分かる結果となった。 Lレンズ(EF28-70mm F2.8L USM)は開放f2.8でも、周辺部においてもしっかりと解像しているのが分かる。 対して、非Lレンズの単焦点レンズ(EF28mm F2.8)は、周辺部がかなり甘い。 色味やコントラストの全体感は、双方のレンズで大きな違いは見受けられないように感じた。 ——————————————————————————————————————————– 【f5.6】 ◯EF28-70mm F2.8L USM(Lレンズ) f56_EF2870f28l.JPGTv 1/1000 Av 5.6 ISO 100 ◯EF28mm F2.8(単焦点レンズ) f56_EF28f28.JPGTv 1/1000 Av 5.6 ISO 100 ◆トリミングにより拡大 ◯EF28-70mm F2.8L USM(Lレンズ) zoom_f56_EF2870f28l.JPGTv 1/1000 Av 5.6 ISO 100 ◯EF28mm F2.8(単焦点レンズ) zoom_f56_EF28f28.JPGTv 1/1000 Av 5.6 ISO 100 ◆所感 これまた、違いがはっきりと分かる結果となった。 Lレンズ(EF28-70mm F2.8L USM)はf5.6まで絞ると、周辺部においてもしっかりと解像しているのが分かる。 対して、非Lレンズの単焦点レンズ(EF28mm F2.8)は、f5.6まで絞っても周辺部が依然としてかなり甘い。 ——————————————————————————————————————————– 【f11】 ◯EF28-70mm F2.8L USM(Lレンズ) f11_EF2870f28l.JPGTv 1/250 Av 11 ISO 100 ◯EF28mm F2.8(単焦点レンズ) f11_EF28f28.JPGTv 1/250 Av 11 ISO 100 ◆トリミングにより拡大 ◯EF28-70mm F2.8L USM(Lレンズ) zoom_f11_EF2870f28l.JPGTv 1/2500 Av 11 ISO 100 ◯EF28mm F2.8(単焦点レンズ) zoom_f11_EF28f28.JPGTv 1/250 Av 11 ISO 100 ◆所感 f11まで絞ると、だいぶ非Lレンズの単焦点レンズ(EF28mm F2.8)の描写が良くなり、Lレンズ(EF28-70mm F2.8L USM)に近づく。 しかし、依然として、やはり明確にLレンズ(EF28-70mm F2.8L USM)の方が良く解像する。 また、おもしろいことに、Lレンズ(EF28-70mm F2.8L USM)はf5.6の方が、f11よりも良く解像している。 (三脚を立てているし、リモコンによりシャッターを押したので、手ブレは無いはず) 【結論】 やはりLレンズの凄さを思い知る結果となった。 Lレンズ(EF28-70mm F2.8L USM)は、周辺の解像度の観点では、全ての絞り値において非Lレンズの単焦点レンズ(EF28mm F2.8)を上回る結果となった。 さすがLレンズである。 中古で安く手に入るので、オススメである。 市場に多く出回っているので、ぜひ利活用して良い写真を撮って欲しい。

コメント