エンジンオイルを自分で交換
自分でエンジンオイルを交換できることをご存知だろうか。
慣れれば、30分くらいで簡単にできる。自分でエンジンオイルを交換するメリット・デメリットはこんな感じ。
【メリット】
・工賃がかからない
・自分の好みのエンジンオイルをAmazon等で購入して交換できる
・ネットショップでエンジンオイルを買えるので、安い
・車の状態をよく知ることができる
【デメリット】
・面倒くさい
・廃油処理を考える必要がある
手間がかかっても良い車好きは、自分でエンジンオイルを交換することをオススメする。
釣りのために、東京-福井を何度も往復して、半年で1万km走ったので、エンジンオイルはだいぶ汚れていた↓
古いエンジンオイルを抜く
古いエンジンオイルの抜き方は、下抜きと上抜きの2つの方法がある。
【下抜き】
・車の下に滑り込み、ドレインボルトを外して、重力を利用してエンジンオイルを抜く方法
・メガネレンジさえあれば簡単にエンジンオイルを抜くことができる
・エンジンオイルがよく抜ける
【上抜き】
・細いパイプを突っ込んで、オイル抜き(専用機器)で吸い上げる方法
・オイル抜き(専用機器)を購入する必要があり、初期費用がかかるし、オイル抜きを保管していくスペースが必要
・車の機種によっては、上抜きの方がオイルが多く抜ける場合もあるが、あまり大差無い
マンション住まいの私は、オイル抜きを保管しておくスペースがもったいないので、「下抜き」一択です。
下抜きは、フロントタイヤをジャッキアップして、エンジンオイルを交換するのが一般的らしいが、車高が低い車を除いては、ジャッキアップしなくても、下抜きでエンジンオイルは交換できる。
むしろ、ジャッキアップすると、車の下に潜り込んでいる時に、ジャッキが外れて下敷きになるという事故もあるので、ジャッキアップはなるべく避けた方が良い。
そういうことで、ジャッキアップせずにエンジンオイルを交換する方法を紹介する。
まずは、エンジンをかけて、ハンドルを右いっぱいに切る。
こうすることで、タイヤの間からドレインボルトにアクセスすることができる。
運転席側のフロントタイヤの間から下を除くと、ドレインボルトを見ることができる。
このネジがエンジンオイルを抜くためのボルト(ドレインボルト)だ。
Amazonでエンジンオイルを買うと、交換するエンジンオイルの分量くらいが入るちょうど良いダンボールに入って届く。
このダンボールを活用すると良い。
ダンボールに、ゴミ袋を二重〜三重にしてかけて、古いエンジンオイル受けを作る。
(なお、この日写真を撮った日は大型台風が去った次の日で、風が強くてゴミ袋が飛ばされそうになったので、マスキングテープでダンボールに留めた)
ドレインボルトを外す前に、まずは、ボンネットを開けて、エンジンオイルを挿入するキャップを外しておく。
こうすることで、空気が入るので、エンジンオイルの抜けが良くなる。
(また、「エンジンオイルを抜いたはいいものの、このキャップが外れない!!というレッカーを呼ばないといけない大惨事を避けることもできる」
メガネレンチ(14mm)を使って、ドレインボルトを外す。
こういうものだ↓(私は安いセットを使っている)
WORKPRO ソケットレンチセット ガレージツールセット ラチェットレンチ 差込角9.5mm(3/8インチ) クイック...
最初固い時はメガネレンチを使って、少し緩めば、後は手でボルトを外していく。
ボルトが抜けた瞬間に、勢いよく古いエンジンオイルが流れ出すので、ダンボールで作ったエンジンオイル受けを用意しておく。
また、どうしても手が古いエンジンオイル塗れになるので、キッチンペーパーなどを予めちぎって手で持っておくと良い。
これが外したドレインボルト。
(すでに、新しいドレインパッキンを取り付けている状態。転がっているのが古いドレインパッキン)
エンジンオイルが抜けきるまで、15分くらいの時間がかかるので、スマホでもいじって気長に待つ。
これが、古いエンジンオイル。
1万km走ったので、だいぶ汚れている。
ドレインパッキンは、必ず毎回交換しよう。なぜなら、ドレインパッキンは柔らかい素材で作られており(アルミかな?)、毎回ボルトを締めることで変形して、パッキンの役割を果たす。変形は1回きりなので、使い捨てということだ。
ドレインパッキンを交換し、あとは、ドレインボルトを装着すれば完了だ。
なお、ここで大事な注意点だが、ドレインボルトは、あまり強く締めすぎてはいけない。
ドレインボルトは強く締めたくなるが、強く締めると外れなくなり、修理になることがあるらしい。エンジンオイルが漏れないギリギリというくらいの緩さが丁度よい。
交換するエンジンオイル
私のハリアー350G Lパッケージは、エンジンオイルは 5W-20 が指定だ。
エンジンオイルの交換量は、オイルフィルター交換なし:5.7リットル、オイルフィルター交換あり:6.1リットル と大量だ(フィルター径Φ65)。
Amazonで探していたところ、0W-20 の化学合成油が、4リットルでなんと2500円を切る破格で売られていたので購入した。
モリグリーンのSN/GF-5という化学合成油で、レビューを見ても評判が良い。
(ちなみに、鉱物油という安いものもあるが、化学の力で寒い時に固まらないようにと上手に作られている化学合成油の方が性能が高い。しかし、その分価格は高くなる。)
5.7リットル入れないといけないので、4リットルを2缶買った。
まるでコーラのようなエンジンオイルだ。新しくても、けっこう茶色いエンジンオイルだ。
これを、オイルジョッキに入れて、エンジンにオイルを挿入する。
これは1リットル用のオイルジョッキだが、1リットル満杯まで入れて、エンジンにオイルを挿入しようとすると、確実にこぼすので、8分目くらいにした方が良い。急がばまわれだ。
所定の量を計測して、新しいエンジンオイル挿入は完了。
エンジンをかけ、しばらくアイドルした後、所定の分量が入っているか確認。
良い感じにFULLのところに来ているようだ。
廃油処理
自分でエンジンオイルを交換して困るのが、廃油処理だ。
廃油処理の方法として、以下の方法がある。
(1)廃油回収業者に引き取ってもらう
(2)ガソリンスタンドに引き取ってもらう
(3)新聞紙や布等に含ませて、燃えるゴミとして少しずつ捨てる
あとは、キャンプの時にランタンの燃料として使うなどあるが、ハリアーは廃油が5.7リットルもあるので、自分で利用するのはたいへんな量だ。
できれば、廃油回収業者やガソリンスタンドに引き取ってもらって欲しい。
理由は、発電所の燃料に使ったりと、彼らは廃油をリサイクルして使うからだ。エコの観点では、(1)(2)が望ましい。
(3)は最終手段だ。自治体のゴミ捨ての方法を読むと、「機械オイルは専門業者に」と書いているところが多いが、電話で問い合わせると、少量にあれば、流れ出ないように新聞紙や布で吸い込ませて、燃えるゴミで捨てて良いらしい。
(自治体に依ると思います)
ちなみに、生ゴミ等が多くて、燃えるゴミの焼却炉の火力が少ない場合は、ゴミにオイルを入れて燃やすこともあるそうで、オイルが入っている分にはwelcomeなのだろう。
エンジンオイルレビュー
気長に、エンジンオイルの感想を書いていこうと思う。
モリグリーン 0W-20
冬場の半年になるので、車メーカー規定5W-20から、0W-20に変更。
100%化学合成油なのに、4リットルで2,500円と破格。
Amazonのレビューの評価が「値段の割にエンジン音が静かになり、燃費も向上した」と、とても良かったので決め手に。
オイルの色は、レビューには茶色がかっているというレビューもあったが、けっこう茶色い。
交換後は、明らかにエンジン音が静かになった。これは交換した1発目のドライブから明確に体感できた。信号待ちからの走り出しが、電気自動車かというくらい静かになった。
また、交換前は35kmくらいの速度で、エンジンが変な唸りをあげて振動していたが、このエンジンオイルに変えてから、唸りが無くなった。
吹かしたときのトルクが落ちたというレビューも見られたが、私は全くそのような体感は無かった(そもそも、3.5Lとエンジンが大きいから?)。
自分でエンジンオイルを交換するからこそ、選択できるエンジンオイルなので、とてもお得。満足度が高い。
あとがき
オートバックスやイエローハットでエンジンオイルを交換すると、同じオイルでも、1.5倍くらいの価格がする。
今回、自分でエンジンオイルを交換したので、5.7リットルもエンジンオイルを入れて、3,500円くらいで済んだ。
(それも、高めの粘土の0W-20の低燃費オイルで、化学合成油を使ってだ)
エンジンオイルは、高いものを使うよりも、こまめに頻繁に交換した方がエンジンに良いらしい(5,000km走ったら or 半年経過したら)。
まぁ、私は高速道路を長距離一定速度で走ることが多いので、あまりエンジンオイルが汚れず、1万kmに1度交換すれば良いくらいだけれど。
やはり、エンジンオイルを交換すると、エンジン音が静かになり、燃費も向上する。エンジンオイルはエンジンの血液と言われることが多いが、それはよく言ったものだ。
スポーツカーなど車高が低い車に乗っているのではなければ、ジャッキアップせずに下抜きでエンジンオイルを交換できるので、オススメしたい。
[メモ]
89000km:エンジンオイル交換(フィルタ交換なし)
次回:95000kmくらい
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