ハリアー30系のオーディオ(メインデッキ)交換方法|ビートソニックなし

ハリアー30系の多くは、純正ナビ(EMV:Electro Multi Vision:エレクトロマルチビジョン)が搭載されており、このEMVでエアコン等の操作を一括して実施するため、交換が厄介だ。

また、詳細は後述するが、純正オーディオを外してしまうと、EMVにエラーが発生してしまい、エアコン操作等ができなくなってしまうため、純正オーディオ(メインデッキ)を交換する際には、ビートソニック等の変換アダプタが必要になる

このビートソニックの変換アダプタがボッタクリで、なんと4万円程度のお値段だ。しかも、世代やJBL搭載有無によって、種類も多く存在してややこしい。

ビートソニックの型番との対応表は下記のとおり。
一昔前は、MVA-82RといったMVAから始まる製品があったが、EoS(終売)となり、いまはMVX-82RといったMVXから始まる製品が売られていて、これが現行品となる。

MVA系とMVX系の違いは、かなり頑張ってググったが、分からなかった。

車種型式年式メーカーオプションナビスピーカー数ビートソニック対応型番
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H15/2~H18/1ナビあり11(JBLプレミアムサウンド)MVA-82A, MVX-82A
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H15/2~H18/1ナビあり6MVA-82R, MVX-82R
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H15/2~H18/1ナビ無し11(JBLプレミアムサウンド)SLX-82A
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H15/2~H18/1ナビ無し6SLX-82R
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H15/2~H18/1ナビ無しオーディオなしBH1/BH4
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H18/1~H25/11ナビあり11(JBLプレミアムサウンド)MVA-89A, MVX-89A
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H18/1~H25/11ナビあり6MVA-89R, MVX-89R
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H18/1~H25/11ナビ無し11(JBLプレミアムサウンド)SLX-82A
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H18/1~H25/11ナビ無し6SLX-82R
ハリアー30系MCU30W/31W/35W/36W、
ACU30W/35W、GSU30W/
31W/35W/36W
H18/1~H25/11ナビ無しオーディオなしBH1/BH4
ハリアーハイブリッド30系MHU38WH17/3~H18/7ナビあり11(JBLプレミアムサウンド)MVA-82A, MVX-82A
ハリアーハイブリッド30系MHU38WH17/3~H18/7ナビあり6MVA-82R, MVX-82R
ハリアーハイブリッド30系MHU38WH17/3~H18/7ナビ無し11(JBLプレミアムサウンド)SLX-82A
ハリアーハイブリッド30系MHU38WH17/3~H18/7ナビ無し6SLX-82R
ハリアーハイブリッド30系MHU38WH18/7~H25/11ナビあり11(JBLプレミアムサウンド)MVA-89, MVX-89
ハリアーハイブリッド30系MHU38WH18/7~H25/11ナビあり6MVA-89R, MVX-89R
ハリアーハイブリッド30系MHU38WH18/7~H25/11ナビ無し11(JBLプレミアムサウンド)SLX-82A
ハリアーハイブリッド30系MHU38WH18/7~H25/11ナビ無し6SLX-82R

対応型式とビートソニックに型番を見比べるとわかるが、EMVがない機種はSLX系の製品であり、10pinと6pinの変換のみであり、これは正直1000円〜2000円でエーモン等が売っているトヨタ向けの汎用品と一緒だ。

一方で、純正ナビ(EMV)が搭載されているMVA系やMVX系の型番は、EMVを騙すために12pinのコネクタに細工を行う回路が入っており、これはビートソニックを使わないといけない。

これは、ビートソニックの独壇場であり唯一の製品であるので、4万円と極めて高価な価格で販売されている訳だ。公正取引委員会に独占禁止法違反の疑いで指導してほしいもんだ。

今回、ビートソニックなしで、純正オーディオを取り外しても、エラーを回避する方法を見つけたので、その方法を紹介したいと思う。

ハリアー30系オーディオ(メインデッキ)交換方法

ハリアー30系のオーディオ(メインデッキ)の交換方法について概説したいと思う。

まずは、シフトレバーの木っぽい化粧パネルを外します。

ハリアー30系オーディオ交換方法

実は、この化粧パネルは、工具不要で素手で取り外すことができます。
このように↓

ハリアー30系オーディオ交換方法

こんな感じで、クリップで4箇所留まっているだけなので、センターコンソール側から、素手でパカッと上に持ち上げれば、外れます。

ハリアー30系オーディオ交換方法

次に、シガーソケットがあるパネルを外します。
なんと、ここも素手で外せます。
クリップ2つで留まっているだけです。

下から手を入れて優しく引っ張れば取り出せます。

ハリアー30系オーディオ交換方法

ちなみに、シフトノブが邪魔な場合は、「SHIFT LOCK」というボタンを押しながらシフトレバーを操作すれば、動かせます。

問題は、ここから。
交換対象の純正オーディオを外します。

10mmボルトで4箇所固定されているので、ラチェットレンチで外します。
このように↓差し込み部を長く拡張できるレンチじゃないと届かないです。

この4箇所のボルトのうち、2箇所がかなり奥にあり、手が入らないので、ネジが落下する危険があります。
これがたいそう厄介です。

ハリアー30系オーディオ交換方法

落下しそうなところに、ウエス(タオル)を敷いて、それ以上落ちないようにし、ネジが外れそうなくらいグラグラになったところで、レンチに両面テープで粘着してネジを外しました。

まぁ、そこまでしても、ネジは落ちるんです。

しかも、とんでもなく深いところまでネジは落ちてしまいます。
そうなったら、針金の先に両面テープをつけて、落ちたネジを救出すればOK。
こんな感じで↓
(地味に、この救出作業が一番時間かかったかも)

ハリアー30系オーディオ交換方法

4本のネジを外して、純正オーディオを手前に引くと、スポっと抜けます。
こんなふうに↓

ハリアー30系オーディオ交換方法

純正オーディオに挿さっていた端子の説明(まずは10pinと6pin)

純正オーディオには、いろんな端子が挿さっていますが、10pinと6pinの端子が一番重要な機能を果たしています。

この端子は、トヨタ車であれば共通なので、変換するカプラーが安価に売られている。

そういった変換カプラーの解説ページに詳しい端子構成は載っているが、10pinのカプラーがフロントスピーカーへの信号線と電源用のコードが入ったカプラーだ。

6pinのカプラーがリアスピーカーにつながるカプラーだ。

ここは、トヨタ車共通なので、詳しい説明は色んな所に載っているので割愛する。

12pinの端子(EMVとの接続カプラー)

12pinの端子が、ハリアー30系の純正ナビ(EMV)へ接続するカプラーだ。
写真でいうと、こういう端子↓

12pinの端子

この12pinの配線がハリアー30系など、特殊な車でしか使われておらず、詳しい配線図がネットに転がっておらず苦労した。

Toyota corollaの純正オーディオが同じっぽかったので、これを引用させてもらう↓

純正オーディオ端子解説

左から、20pin、12pin、6pin、10pinの端子配列だ。
ハリアー30系でも同じ構成になっている。

ビートソニックなしでEMVを動かす方法(騙す方法)

EMVは、純正オーディオがつながっていないと、エラーを吐いて動作を終了してしまう。
そうなると、エアコンの制御もできないし、車の情報等も純正ナビで表示できなくなってしまって困ることになる。

そこで、ビートソニックの高額な変換アダプタを購入することになるのだが、純正ナビ(EMV)をエラーなく動かすだけであれば、実は簡単だ。

先ほどの12pinの配線図において、下記の2つの端子を、68Ω〜1kΩ程度の抵抗で、つないであげるだけで良い。
・9. TXM+
・10. TXM-

こんな感じで、12pinのカプラーに、抵抗を挿してあげるだけでよい。
(この写真では、分かりやすいように抵抗の足が長いですが、短く切って、外れないようにマスキングテープなどでぐるぐる巻きにしておけば良い)

ビートソニックなしでオーディオ交換

なんと、これだけで良いのだ。

4万円のビートソニック君が担うお仕事を、10本入って20円の抵抗が、十分活躍してくれる感じ。
(まぁ、ビートソニックは、純正ナビの音を、新オーディオに外部入力する機能も提供しているので、これだけではないんですが)

この状態で車のエンジンを入れてしばらくしても、問題なく純正ナビ(EMV)はご機嫌に動いてくれた。

みんカラ等を見ていると、EMVを動かすために、12pinだけを純正オーディオにつないで、純正オーディオをグローブボックスにぶちこむカスタムなどがやられているが、そんなことは不要だ。
また、クラウン等の車種でよく見るが、純正オーディオの基盤部分だけを切り出して、12pinに挿して、EMVを騙し続けるという方法もある。

だが、こんなことをしなくても、抵抗1本でなんとかなるのである。

おそらく、EMVは、TXM+とTXM-に信号を流して、ここの疎通が確認できないと、純正オーディオ側にエラーが発生したと検知する仕組みが入っているようだ。
従って、TXM+とTXM-に信号が流れるようにしておくことで、エラーを回避することができたと考えられる。

ちなみに、この方法の元祖は私ではなく、プリウスで似たような方法でEMVを騙している記事だ。
その方法がTXM+とTXM-に68Ωの抵抗を入れる方法(プリウスの場合は、20pinにこの信号線があるらしい)だったので、ハリアー30系でも試してみたところ、うまくいった訳である。

純正ETCを動かす方法

ちなみに、ディーラーオプションで純正ETCを設置している場合に、純正オーディオを取っ払ってしまい、12pinを接続しない状態のままにしてしまうと、純正ETCの電源が入らない問題が発生することがある

というのも、純正ETCは、この純正オーディオに接続している12pinの配線に割り込ませて、常時電源とACC電源を取っているたしいので、純正オーディオからの電源供給が無くなると、純正ETCに電源供給がされなくなるという問題が生じる。

従って、この12pin の常時電源とACCの端子に、電源を共有する必要がある。

ビートソニックから、リカバリーケーブルRCC1という名前で、純正オーディオを交換する際に、純正ETCを動作させるためのアダプタが売られているが、これまたボッタクリだ↓

ビートソニックのリカバリーケーブルを買わなくても、エレクトロタップを使えば簡単に純正ETCを動かすことができる。

純正オーディオ端子解説

具体的には、12pinの下記の端子を、エレクトロタップで分岐して、それぞれ該当する役割の配線に接続すればOKだ。
12. B+(黄色):常時電源
11. ACC(赤):アクセサリー電源
7. GND(黒)
ボディーアース(GND)

ちょうど、10pinのカプラーには、これらの配線が来ているので、10pinの配線から分けてもらうのが楽ちんだ。
(10pinの配線の色と同じなので、黄色は黄色に、赤は赤に、GNDはボディーアースに接続すればOKだ)

エレクトロタップは、これ↓のように、0.5sqくらいの太さのケーブルに対応したものを選ぶと良い。
ちょうど、12pinの配線も、10pinの配線も、0.5sqくらいの太さのケーブルが使われているからだ。

エーモン(amon) 配線コネクター 赤 AV(S)0.5~0.85sq 8個入 3336

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こんな感じで、エレクトロタップで寄生して、お目当ての配線と接続すればOKだ。

エレクトロタップを付けたところ

配線コードも、0.5sqあたりのものを買っておくと無難だ。

エーモン 配線コード 0,5sq 20m 赤 2570

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ステアリングリモコンを動作させる方法

続いては、ステアリングリモコン(通称ステリモ)を動作させるためのノウハウだ。

20pinのカプラーが、ステアリングリモコン関連だ。
下図のように、SW1, SW2, GNDの配線を、新しいオーディオやナビへ入れると、ステアリングリモコンで操作ができるようになる。
3. SW2(紫) (KEY2と呼ばれることもある)
4. SW1(緑) (KEY1と呼ばれることもある

5. GND(橙)

ステアリングリモコン

20pinのカプラーの実物写真はこちら↓

ステアリングリモコン

この、紫、緑、橙の配線から、エレクトロタップで分岐して配線する。

この信号線は割と細いので、0.3sqくらいのケーブルの太さ用のエレクトロタップを選ぶと良い。
例えば、こういうもの↓

これで、ステアリングリモコンを新しいオーディオやナビで使用することができるようになる。

青い端子

この写真↓中央部に写っている青いカプラーは何のために使われているカプラーなのか、不明だ。かなり調べたのだが、結局私には分からなかった。

ハリアー30系オーディオ交換方法

もしおわかりになる方がいれば、ぜひコメント欄から教えてくださいませ!

いざ、新しいカーナビを付ける

これらの配線が完了したら、新しいオーディオやカーナビを設置する。

新しいカーナビを装着

私は、Androidナビ(所謂、中華ナビ)を設置することにした。
こちらについてのレポは、また別途させてもらいたいと思う。

そして、化粧パネルが必要になる。
化粧パネルをGETする方法として、3つの方法がある。

1.トヨタ純正のオーディオレス車種に付いてくるオーディオパネルを入手する(ヤフオクやメルカリで)
2.ビートソニックのキットを購入する
3.AliexpressでLexus RX330用の化粧パネルを購入する

「1.」の方法が、純正ナビの色とも統一され、最も見栄えが良い。
しかし、なかなかヤフオクやメルカリに出回らないので、入手が難しいのが難点である。

「2.」の方法は、SLX-82AやSLX-82Rといった、純正ナビ非搭載用のビートソニックキットでも良い(先ほどの12pinのカプラーに抵抗を入れる方法で、EMVを騙すことができる)ので、これらは1万円くらいで売られているので、安価に手に入れることができる。

私は結局、「2.」のビートソニックのキットであるMVA-82Rが、ヤフオクで格安で売られているのを見つけたので、これに付属する化粧パネルを利用することにした↓

結局登場するビートソニック

「3.」のAliexpressで購入する方法としては、例えば下記のようにLexus RX330用の化粧パネルを検索して購入すれば良い↓

https://s.click.aliexpress.com/e/_DCUjeTn

ハリアー30系後期は、米国では左ハンドルになってLexus RX330として全く同じモデルが売られていたので、Lexus RX330用の化粧パネルを使うことができる。

アリエク初めての方は、ぜひ下記招待コードを使って登録ください。
2500円程度のクーポンを取得することができます。
(このブログの著者にも500円程度のクーポンが贈呈されてしまいますが)
招待コード= INEBSA49

こんな感じで、ビートソニックを購入せずに、純正オーディオ(メインデッキ)を交換できるのだが、化粧パネルがネックになって、結局はビートソニックのお世話になることになってしまった。

ただ、MVX-89Rのように高額なキットを買う必要はなく、化粧パネルさえ手に入れば良いので、SLX-82Rのような安価なキットや、Aliexpressで化粧パネルだけ購入すればOKだ。

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