ダッシュボードのひび割れ
ダッシュボードって、どうしてひび割れてくるんでしょうね?
経年劣化でひび割れてきてしまいますよね。困ったものです。
特に、クラウンやハリアーなんかに、ダッシュボードのひび割れが多い気がします。
私が乗っているハリアー君も、15年選手くらいのベテランになってきましたが、例に漏れずダッシュボードがひび割れてきた。こんなふうに↓
悲しすぎます。
ちなみに、運転席のメーターまわりのひび割れもひどいことに。。↓
留まることを知らないヒビ割れ君は、時の中でいくつもの…ということで、ツィーター部分はダッシュボードの生地が割れてしまって、黄色いスポンジ素材が露出してしまっている。
こんな悲惨な状況ばかりを報告してもしょうがないと思うので、今回はひび割れたダッシュボードの補修方法ということで、ダッシュボードにスエード生地をDIYで貼ることにしたので、その方法や結果をレポートしたいと思う。
ひび割れたダッシュボードにスエード生地をDIYで貼ってみるよ
ちなみに、これは豆知識なんですが、中古車販売の競売をおこなっている人と会話する機会があったので聞いてみたのだが、ダッシュボードが経年劣化でひび割れするのは、日本車だけらしい。
ベンツ、アウディ、BMW、プジョーなどの車は、20年の年代物でもダッシュボードはひび割れないらしい。
外車はダッシュボードはひび割れないですね。ダッシュボードのひび割れは国産車に多いです
実は、ダッシュボードのひび割れは、日本固有の国民病らしい。
なんで国産の車はダッシュボードがひび割れるんだろう?その答えは、ダッシュボードに使用している素材が海外製と国産では異なるかららしい。
日本車は長持ちする品質が好評で海外でも人気のハズなので、ぜひ長く車に乗れるように、ダッシュボードの素材の改善に取り組んでもらいたいものだ。
ダッシュボードにスエード生地を貼るDIY 〜生地選び〜
ダッシュボードのひび割れ対策に、DIYでスェード生地を貼ることにした。
Amazonや楽天市場やYahoo!ショッピングを徘徊してみると、車の内装に貼るためのスエード生地が良い感じの価格で売られているのを見つけたので、Let’s tryしてみることにした。
AUTOMAX izumi スエード (大) 黒 幅135cm×100cm 曲面対対 アルカンターラ調 糊付き 生地シート ブラック
アルカンターラ調にできるとのことで、高級感が出るらしい。
これは楽しみだ。
ダッシュボードのボロ隠し、改め、高級感を出すためのバージョンアップカスタムになった訳である。良いように言えば。
スエード生地を買うときに気をつけた方が良いポイントを解説しておこうと思う。
(1)サイズを事前にきちんと計測してから購入しよう
・市販のスエード生地は、横幅が135cmであることが多い。一般的な車であれば、このサイズでも問題ないと思うが、私のハリアー君のようにSUVなどの大型車は、135cmではサイズが足りないので、150cm程度の横幅の生地を購入する必要がある。このあたりはご自分が乗っている車のサイズに依ると思うので、事前に計測して購入することをオススメします
(2)糊付きの生地を購入しよう
・これはDIYにおける作業の容易性に関連するお話になるが、生地に接着剤が既に付いている生地を買った方が楽だ。自分でスプレー糊を塗布して接着してもよいが、これはけっこう難しい印象だ。生地に糊が付いているものを買った方が、粘着力も強く長持ちするし、仕上がりもキレイになると思う。
(3)伸縮性のある素材を購入しよう
・ダッシュボードに起伏がなく、平坦な車であればあまり気にする必要がないが、メーター部分が盛り上がっていたりする車の場合は、伸縮性のある生地を購入するようにしよう。そうじゃないと、生地が伸びずに、生地が浮いてしまうことになるし、アコーディオンのように生地が波々になってしまう惨事を引き起こしてしまう。
(4)難燃性の生地を購入しよう
・車の保安基準に、内装には難燃性の素材を使用することが規定されている。そのため、難燃性の生地を使用する必要がある。車検で貼ってあるスエード生地が難燃性かどうかを証明する文書を求められる、ということは聞いたことが無いが、安全性のために、難燃性の素材を選んでおこう
このあたりの留意点に気を配れば失敗することは少ないようい思う。
自分好みの素材・色の生地を発注しましょう。
スエード生地を貼る前の下準備
スエード生地が到着したら、まずはだいたいのサイズ感を型取りしましょう。
私は、ダッシュボードマットをしばらく使っていたので、このダッシュボードマットを型代わりとして使用することができた。
(ちなみに、余談になるが、ダッシュボードがひび割れたので、ひび隠しのためにダッシュボードマットを使っていたが、ダッシュボードに”載ってる感”が盛大な感じで、ボテボテしていて好みじゃなかったので、スエード生地を貼ることにした)
ダッシュボードマットを持っていない人は、新聞紙などを型紙として使って、だいたいの型取りをしておくと良い。
あとは、マジックペンなどで、適当に型を取ればOKだ。
ちなみに、ここで注意して欲しいのが、助手席のダッシュボードにエアバックが付いているかどうかだ。
ここ最近の車は、助手席のダッシュボード部分にエアバックが搭載されていることが多い。
ここにスエード生地をベターと貼ってしまうと、事故を起こしてしまったときに、助手席のダッシュボードからエアバックが開かない、若しくは、スエード生地を巻き込んで飛んでくるといった危険な事態になってしまう恐れがある。
なので、エアバックが搭載されただいたいの位置を確認し、その部分はスエード生地に切り込みを入れておくと良い。
そうすることで、エアバックが開いた際に、切込みを入れた部分のみが開いて、エアバックを吹き出させることができる。
ちなみに、エアバックの位置は、ダッシュボードの表面をよく見ると、うっすらと色が変わっていたりするので、だいたいの位置を把握できると思う。
あと、もう一つやっておくと良いことがある。
それは、スエード生地の接着面のシールに、15cm感覚くらいで切り込みを入れておくことだ。
スエード生地をいざダッシュボードに貼るときに、少しづつ貼っていきたいところだが、このシールの切り込みが入っていないと、シール面を一気に剥がして貼る必要がでてくるので、意図せぬ部分が色んな所にひっついてしまって、再起不能になってしまう。
作業を効率的に進めるためにも、ここは急がば回れで対応しておくと良いだろう。
ちなみに、この切り込みをカッターナイフで入れる際は、深く入れすぎないように注意しよう。
私は良く切れるカッターナイフを使ったこともあるが、記事本体までも切ってしまい、それはそれは悲しい事態になりました。
さて、生地の準備ができたら、次は車側の準備だ。
生地を貼るときに、外せるパーツはなるべく外しておいた方が作業効率が良い。
例えば、このように↓メータをパカっと外したりだ。
あとは、鍵のシリンダー部分のパーツ等も外してしまおう↓
エアコンの吹出口も、マイナスドライバーを差し込んで外してしまいましょう。
こんな感じで準備は万全だ。あとは、スエード生地を一生懸命貼っていくだけだ。
ダッシュボードにスエード生地を貼ってみた
購入したスエード生地を、ダッシュボードに載せてみたところ。
うーん、ほんとにきれいに貼れるのかな?と、実際に載せてみると不安な気持ちが押し寄せてくるが、ボロボロにひび割れたむき出しのテカテカのダッシュボードよりも、多少撚れていたり記事を貼るのを失敗しても、スエード生地が貼られている方が良いだろうということで自分を鼓舞して、どんどん貼っていきましょう。
ちなみに、助手席のエアバック用の切り込み部分が地味に貼るのが難しいです。
でも、これは同乗者の安全ために必要な対応なのです、がんばりましょう。
ということで、がんばってペタペタ貼っていきました。
完成はこんな感じ↓
よく見ると色々と失敗しているところはあるんですが、まぁまぁキレイでしょう?
アルカンターラ調でけっこう高級感あるでしょう?
起伏が小さいところは、けっこうキレイに貼れました。
(自画自賛)
ちなみに、このハリアー君はダッシュボードを外すのはそれはそれはたいへんな労力を伴うので、ダッシュボード自体を外して、スエード生地を貼るのは諦めました。
ダッシュボード自体を取り外せる人は、ダッシュボードを外してからスエード生地を貼り付けたほうがキレイに貼れます。
助手席側については、エアバックのために生地を切り分けていたので、その部分を貼るのが難しくて、ちょっと失敗しました。
生地が撚れてしまっている部分があります。
まぁ、これは仕方がない。
ダッシュボードがひび割れているよりはマシですね。
良い経験になったので、経年劣化で次にスエード生地を貼ることがあれば、次はキレイに貼れるように対策したいと思う。
ダッシュボードにスエード生地を貼った結果は?
総括すると、ダッシュボードにスエード生地を貼るのは、けっこうたいへんではありますが、アルカンターラ調に高級感が出るので、満足感が高いです。
何より、ひび割れたダッシュボードを見て、「あぁ、私の車は古くなってきたなぁ」と悲しい気持ちにならなくて済むので、精神衛生上もgoodですね。
あと、副次的な効果として、よく晴れた日に、フロントガラスにダッシュボードが写り込んでしまって前が見づらいという事象が改善された。
映り込みが軽減されるので、とても運転しやすくなった。
安全面という意味で、これは嬉しい効果があった。
あと、夏場にダッシュボードが触れないくらいに熱くなってしまうという事象も改善されたように思う。
スエード生地が良い意味でクッションになってくれて、ダッシュボードが熱くなりすぎるという事象を回避してくれるようだ。
ダッシュボードが熱くなりすぎることが無くなったので、エアコンの効きも良くなったように思う。
ちょっと手間はかかるが、費用は安いし、失敗してもやり直せば良いのだから、試行してみる価値はあると思います。
私は、スエード生地を貼って良かったです。
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