パワステオイル漏れの発覚
愛車のハリアー30系の走行距離が、もうすぐ10万kmに到達する。
そんな頃合いの車検で、ショッキングな宣告を受けた。
パワステオイルが漏れてますね。
まだオイルの滲みですが、次の車検までには、ギアボックスを一式交換した方が良いです。
なんと!ギアボックス交換ってどのくらいお金かかるんですか?
そうですね、10万円くらいは見ておいた方が良いですね。
!!!!!!
これはショッキングだ。
そもそも、ギアボックスってなんだ?という感じだったので、家に帰ってから調べてみた。
パワステとは、パワーステアリングの略で、ハンドルを回した時に、油圧等で重たいタイヤを軽く動かすための仕組み。
ギアボックスとは、下図のハンドルの動きや油圧を伝達するための装置だ。
コイツのジョイント部には、ゴム等で覆われているが、経年劣化でこのゴムが劣化したり、パワステポンプの故障により、パワステオイルが漏れてしまうようだ。
パワステオイルは、別名パワステフルードとも言うらしい。
パワステオイルの漏れは、古いクルマにはアルアルな故障らしい。
これが私の愛車を下から撮影した写真だが、実際、中央の黒いゴムがオイルで濡れてしまっている。
こりゃー、漏れてますね。
整備士さん曰く、「ダダ漏れではなく、滲み程度です」とのことなので、緊急性はないようだ。
パワステオイル漏れの修理
整備士さん曰く、パワステのギアボックスを交換したほうが良いとのことだったが、パワステオイルの漏れはアルアルの故障なので、便利なグッヅが販売されているのを発見した!
その名も「パワーステアリングフルード&ストップリーク オイル漏れ止め補充液」だ!
STP (エスティーピー) パワーステアリングフルード&ストップリーク 354ml STP22 パワステオイル漏れ止め補充液
製品の謳い文句では、このパワステオイル(オイル漏れ止め効果あり)を、パワステオイルの容量の20%以上入れれば、劣化したゴム等の隙間にシーリング(膜?)を作り、漏れをストップするということらしい!
レビューをチェックすると、「このオイル漏れ止め添加剤を入れたことで、パワステオイル漏れが止まった」というレビューの嵐!
なんと素晴らしい技術なのだ!
「ギアボックスの交換に10万円かかる」と言われてショックを受けていたが、この製品を見つけて一気に復活した。
しかも価格は千円ちょっとという安さだ!
ということで、さっそくパワステオイルの漏れ止め添加剤を入れていく。
パワステオイル漏れ止め添加剤の挿入
パワステオイルの交換方法として、「全替え方式」と「希釈方式」の2つの方法がある。
パワステは、油圧でコントロールするため、パワステシステム内に空気が混入してしまうと、油圧が期待通りに伝わらず、困ったことになる。
「全替え方式」は、パワステオイルを全て取り替える方式なので、当然空気が入ってしまい、空気抜きという難しい作業が必要になるため、素人向きではないらしい。
一方、「希釈方式」は、パワステオイルに空気が入らないように、「ちょっとだけ抜いてちょっとだけ足す」という希釈を繰り返すことで、オイルを交換する方法だ。
少しずつオイルを抜くという手間はあるが、安全なので素人がやっても問題ないらしい。
パワステオイルを「希釈方式」で交換するのに必要なものは、古いオイルを吸い上げるための「オイル抜き」と、オイルを注入する時に溢れないようにするための「ジョウゴ」の2つだ。
これらは、100円ショップで手に入る。
オイル抜きには、シャンプーの空ボトルをGETすれば、代用可能だ。
そして、ジョウゴは車の機種によっては、不要な場合がある。実際、私のオイルタンクは口が広かったので、ジョウゴは不要だった(買ったけれど)。
ということで、パワステオイルを抜こうとパワステオイルタンクの蓋をオープンすると…
↓
なんと「空っぽ」だった。
下図の写真を見てもらえば分かると思いますが、これを見るとオイルが入っているように見えますよね?
実は入っていないんです。
パワステオイルの跡がタンクに残っていて、蓋を開けずに外から見ると、あたかもオイルが入っているように見えるが、実は入っていなかったパターンだったのです。
(整備士さんも騙されたみたい)
これはやばい!
希釈方式で空気が入らないようにとか丁寧に思ってたのに、ガバガバ空気入ってたんじゃないの?という感じ。
道理で、ちょっとハンドルが重たかった訳だ。
ということで、悲しきかな最初は「抜く作業」からでなく、「注入する作業」からはじまることになってしまった。
思ってたのと違う!
パワステオイルは、赤っぽい色をした粘土の低い液体だった。
パワステオイル漏れをストップさせる効果は、この漏れ止め添加剤を20%以上入れないといけないとのこと。
パワステオイルは、車にだいたい1リットルくらい入ってるらしく、200ml程度入れれば良いことになる。
この製品はだいたい350ml漏れ止め添加剤の容量が入っているらしいので、まぁこれを半分強くらい入れればOKな量になる。
なお、パワステオイルタンクには、下記の目盛りが刻まれており、それぞれ記載の意味がある。
HOT MAX:エンジンONで油圧がかかった状態で、入れても良い最大量
HOT MIN:エンジンONで油圧がかかった状態で、最低限入っていなければならない量
COLD MAX:エンジンOFFの状態で、入れても良い最大量
COLD MIN:エンジンOFFの状態で、最低限入っていなければならない量
エンジンをOFFにして希釈方式でオイルを交換する場合は、下記作業を繰り返すことになる。
—
・COLD MINまでパワステオイルを抜く
↓
・新しいパワステオイルを、COLD MAXまで補充する
↓
・COLD MINまでパワステオイルを抜く
↓
・新しいパワステオイルを、COLD MAXまで補充する
↓
—
なお、交換前のパワステオイルは、こんな感じに真っ黒で汚れていた。
これはダメだ。
パワステオイル漏れ止め添加剤の効果
パワステオイル漏れ止め添加剤を入れて、1週間が経った結果
↓
パワステオイルが全く漏れなくなった!!
STP (エスティーピー) パワーステアリングフルード&ストップリーク 354ml STP22 パワステオイル漏れ止め補充液
なんとすごいのだ!効果抜群だ!!
10万円を出して、ギアボックスを交換しなくて良かった!
副産物的な効果だが、パワステオイルが圧倒的に不足していたようで、パワステオイルを補充して適量がタンクに入った状態になったことで、ハンドルがとても軽くなった!
パワステオイルタンクが空の状態だったので、これまでは実はハンドルがすごく重くなっていたようだ。全く気づかなかった。
良い事づくしだ。
なお、このパワステオイル漏れ止め添加剤は、いわゆる安い部類に入る製品だ。
これでも漏れが止まらない重症な人は、ワコーズのパワステオイル漏れ止め添加剤の効果が高いとWeb記事で評判なので、少し値は張るが、試してみると良いかもしれない。
車検で、「パワステオイルが漏れています」と言われてショックを受けた人は、ぜひ試してみて欲しい。
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