audio-technicaのインシュレーター AT6099
バスレフ型の自作スピーカーを使い続けている。
スピーカーユニットは、FOSTEX FE-127Eだ。
もう作って10年以上になるが、年々音に深みが増し、低音が出るようになってきたように思う。
さて、プリメインアンプを買い替えたついでに、スピーカーのセッティングを見直してみることにした。
購入したのは、audio-technica AT6099というインシュレーターだ。
6個入って定価が4,000円という代物だ。
パッケージにも4,000円という記載がある↓
個人的に、インシュレーターに4,000円は高いと思うが、これを、楽天市場で送料込みで2,800円で購入できた。
楽天市場:audio-technica AT6099 インシュレーター
AT6099レビュー
これまで、スピーカーのインシュレーターには、10円玉とフェルト素材の傷防止シートを使ってきた。
10円玉は銅製であり、「音の抜けが良くなり、広がりも良くなる」と有名なインシュレーター?だ。
AT6099は、
「明確な定位と伸びる高域、厚みのある低域を実現」
という謳い文句の商品だ。
- 4層ハイブリッド構造の本格設計。
- AV対応のコンパクトサイズ。
- 特殊防振ゴム「ハネナイト」「ソルボセイン」を効果的に配置。不要振動を効果的に抑制。
- ベース材にはサウンドチューニングに最適な真鍮削り出しを採用。
- インシュレーター下部は振動を拡散させるディンプル構造。
- 軽い機器でも滑りにくい安全設計。
- スピーカーの3点支持から機器の6点支持まで幅広いチューニングが可能。
という特徴を持つ。
ハイブリッド・インシュレーターという名前が付いているだけあり、
【真鍮】→「銅と亜鉛の合金で、亜鉛の含有率が20%以上の黄銅」
【ハネナイト】→「落としても跳ねない常識を超えたゴム」
【ソルボセイン】→「衝撃吸収力と圧力分散性能を実現する人工筋肉として、医療の現場で高く評価され、今やメディカルからインダストリー分野まで幅広く使用されている高分子樹脂」
の3つの素材が層となって組み合わされている。
「ハネナイト/真鍮/ハネナイト/ソルボセイン」という構造になっている。
真鍮は音に響きを与え、ハネナイトとソルボセインできちんと振動を吸収してくれる。
振動の吸収のために2つの異なる素材を使っているのは、素材が異なることで、共振周波数を異なるようにし、より良い衝撃振動減衰特性を持たせるようにしていると考えられる。
AT6099インシュレーターの配置方法
インシュレーターは、3個をトライアングル状に設置することで、確実に全てのインシュレーターがきちんと地面に接地するようにし、ガタツキを抑えることが望ましいと言われている。
(インシュレーターを4個配置することも多いが、高さが少しでも異なると、浮いてしまうインシュレーターが出て、ガタツキの原因となる。)
3個設置(トライアングル)の場合に、
・「前:1」、「後:2のフォーメーション」
・「前:2」、「後:1のフォーメーション」
の2つのセッティングが考えられる。
それぞれ、微妙に音が異なるのだが、私の耳にはこのように聞こえた。
・「前:1」、「後:2のフォーメーション」:
→音の解像度があがり、スッキリした音になる。低音の量感は少なくなる。
・「前:2」、「後:1のフォーメーション」:
→音の広がりが向上し、低音の量感が大きくなる。迫力ある音。
私は、「前:2」、「後:1のフォーメーション」が好みだったので、このように配置した。
10円玉+フェルトのインシュレーターと比較すると、AT6099は以下のような特徴を持つ。
・低音の量感が増す
・音の広がりが向上
・音の解像度が向上(中音〜高音がスッキリした)
・ボリュームを上げても、ビリつかない
衝撃吸収系の素材を挟むと、振動が床に伝わりにくくなるので、床や壁が共振せず、低音がスッキリすることが多いが、AT6099の場合は、なぜか低音の量感が増す結果となった点は興味深い。
音の解像度が向上し、低音の量感が増すという、私好みの変化となり、たいへん喜ばしく思う。
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