会社オフィスでメカニカルキーボードを使用したい
私は企業の研究者だ。
特許を書いたり、論文を書いたりと、けっこうタイピングすることが多い気がする。
筆が進まない時に思うのである。
「あぁ、キーボードが良いものならば、もっとやる気が出るのに!」
そうなのだ。
小さなことかもしれないが、少しでもワクワクすることがあれば、仕事の能率は格段に向上するのだ。
ワクワク感を出すための一つのツールとして、キーボードがあると思う。
ということで、会社オフィスで使用するメカニカルキーボードについて、考察してみたいと思う。
会社オフィスで使用するキーボードの要件は!?
会社オフィスでメカニカルキーボードを使用したい。
自宅で使用する場合とは、少し異なる要件が出てくると思う。
要件1:タイピング音(打鍵音)が静かであること
これは、極めて重要な要件である。
同じ職場に、タイピング音がめちゃくちゃうるさい人がいると、仕事に集中できない。
自分もこの被害に悩んだことがある。
Enterキーを「ターン」と爆音で打つ人が後ろに座っていたことがあるが、あれはストレスだった。
(本人は気持ち良いのだろうが、周りに人はたまったものじゃない)
青軸のメカニカルキーボードなんて使った日には、「カチカチカチカチ」攻撃で、周りの人は発狂してしまうことだろう。
タイピング音(打鍵音)が静かであることは、必須要件であると言える。
要件2:見た目が派手すぎないこと
そもそも、私物のキーボードを会社に持ち込んではいけないところも多いだろう。
(厳密には、弊社もNGだった気がする)
特に、キーキャップがカラフルで、見た目がいかにも私物の自作品だったり、LEDでキーキャップがカラフルにイルミネーションされるものも、目立ちすぎてNGだろう。
全身真っ黒のキーボードなどが、会社支給品と見分けが付か無いし、目立つこともないので、無難だろう。
要件3:ワクワクすること
「ワクワクすること」という要件は、実はかなり重要な要件だ。
つまらない仕事でも、ちょっとしたキッカケがあると、楽しく仕事ができたりする。
例えば、気が進まない特許原稿を書くときも、「キーキャップを交換したキーボードでたくさん打鍵できるので、ちょっとタイプしてみるか」といった具合にだ。
「ワクワクすること」のワクワク要素は、人に依って異なると思うので、それぞれ自分なりのワクワク要素を見つけて欲しい。
私の場合は、自作とかカスタム品とかが、ワクワク要素な気がする。
会社オフィスで使用するメカニカルキーボードの考察
先ほど挙げた、要件1~要件3までを満たすメカニカルキーボードについて、考察していきたいと思う。
要件1:タイピング音(打鍵音)が静かであること
要件2:見た目が派手すぎないこと
要件3:ワクワクすること
軸(スイッチ)について
メカニカルキーボードにおいて、最も重要なのは、軸(スイッチ)ではないだろうか。
軸(スイッチ)の特徴は、こんな感じだ。
(ありふれた有名な情報ですね)
軸種 | クリック感 | 押下荷重 | キーストローク | 打鍵音 |
青軸 | あり | 50g 重め | 4mm 普通 | 極めて大きい (クリック音が大きい) |
茶軸 | 軽くあり | 45g 軽め | 4mm 普通 | 若干大きい (クリック音が少し) |
赤軸 | なし | 45g 軽め | 4mm 普通 | 静か |
黒軸 | なし | 60g 重め | 4mm 普通 | 静か |
銀軸 | なし | 45g 軽め | 3.4mm 短い | 静か |
ピンク軸 (静音赤軸) | なし | 45g 軽め | 3.7mm 若干短い | 静か |
まず、青軸は論外ですね。あのカチカチしたクリック音が煩すぎて、オフィスで使ったら殺されると思います。
茶軸も、クリック音が若干煩いので、使わない方が無難ですね。
銀軸は、高速入力向けなので、キーストロークが浅くタイプミスを誘発するので、論文書いたりという用途には向かないかもしれない(これは、人に依る)。
そして、ピンク軸(別名、静音赤軸)は、赤軸を静音化設計したものなので、それはそれは静かだが、若干キーストロークが浅いので、誤入力が発生しやすかったりするので、私はあんまり好きじゃない。
そして、押し込んだ後の反発力も弱いので、なんか打鍵していて張り合いが無い感じもする。
残る選択肢は、「赤軸」か「黒軸」となる。
赤軸は最もポピュラーな軸で、メカニカルキーボードを使用している人の約半数が選ぶ軸だ。
黒軸は、赤軸と比較して押下荷重が少し重い特徴がある。
赤軸と黒軸で迷ったので、実際に使ってみた結果をレポートしたいと思う。
「赤軸」と「黒軸」のタイプ音に関する比較
「赤軸」と「青軸」、どっちが会社オフィスに向いているの?問題だが、「要件2:見た目」と「要件3:ワクワクするか」については、赤軸と青軸で変わりがないので、「要件1:タイプ音(打鍵音)が静か」という観点で比較したいと思う。
ちょうど自宅に、「赤軸」と「黒軸」の両方を持っていたので、タイプ音(打鍵音)を比較したいと思う。
赤軸 | 黒軸 | |
クリック音 | なし | なし |
底打ち音 | トン | ヌッ |
戻り音 | ストッ、カチャ | ストッ、コツッ |
こうやってちゃんと比較すると、圧倒的に黒軸の方が静かであることが分かった。
赤軸は、戻り音が結構大きく、カチャカチャという高音が響く。これがけっこう気になる。
黒軸は、戻り音が赤軸と比較してかなり小さく、スコッスコッという感じの音だ。
黒軸は、底打ち音が小さくなるなずという先入観が大きかったが、実は戻り音の方が赤軸と比較して音が変わる結果となった(もちろん、底打ち音も小さい)。
静音性の観点で、かなり黒軸が優秀であることが分かった。
タイピングの感覚についてだが、赤軸は軽くて、軽やかに打鍵することが可能だ。
数値で見ると、押下荷重は45gだ。
これと比較して、黒軸の押下荷重は60gと大きいが、実際タイプしてみると、重ったより重たくない印象だ。
タイピングの感触としては、下記のような感じだ。
赤軸:底までストレートに沈み込む感じで、底打ちがトンッという感じ
黒軸:底にゴムが挟まっている感じで、底打ちがヌッという感じ
黒軸は、底に近づくほど打鍵感が重たくなるので、キーストロークの途中で底を打つ前に途中で止めて、次の文字にタイプするようなことがやりやすく、実は黒軸の方が疲れにくいとすら思えるくらいだ。
ということで、会社オフィス向けの軸(スイッチ)として、私は黒軸に軍配があがった。
黒軸のメカニカルキーボード購入
自宅用途では、Amazonで購入したこのe元素のキーボードを使用している。
元々は青軸だったが、うるさかったので赤軸に変更し、その後キーキャップをPBT樹脂に交換したものだ。
たいへん使いやすい。
会社オフィス用にもメカニカルキーボードを購入しようと色々と探したが、黒軸の安価で良さそうなメカニカルキーボードは、あいにく見つけることができなかった。
(FILCOやREALFORCEの購入なキーボードを買えよ、と思う方もいらっしゃると思うが、安いものを買って、心置きなくカスタマイズして使用することで、私のワクワク感が高まるので、安い気楽なものを購入したい!決してお金がないからではない。お金がないからではない!)
困った時のAliExpress(アリエク)だ。
AliExpress(アリエク)を徘徊していると、ちょうど格安で黒軸のメカニカルキーボードが売られているのを発見した。
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さっそくポチっと購入してしまった。
購入後、15日程度で到着した。最近はかなり到着が早いように思う。有り難いことだ。
これが届いた黒軸のメカニカルキーボードだ。
真っ黒で、とてもシンプルな作りだ。
私は、テンキーは使わないので不要だが、powerpointで資料をたくさん作るので、矢印キーは必須という人なので、矢印キーが付いた、コンパクトな82キー数のキーボードを購入した。
スペースキーに、A-JAZZというよく分からないロゴが入っているのがダサいので、後でキーキャプを交換したいと思う。
こんなに安いのに、ちゃんとCherry MX互換スイッチである黒軸が付いている。
CapsLockキーは、CapsLockがONになると、この赤色LEDが点灯して、「CapsLockがONになっているよ!」と知らせてくれる便利機能付きだ。
軸(スイッチ)を取り付ける基盤部分は、アルミ性になっていて、ズッシリ重たく、堅牢な作りでしっかりしている。
打鍵感はちゃんとメカニカルキーボードで、素晴らしい!
購入した黒軸のメカニカルキーボードのキーキャップをPBT樹脂に交換
購入したキーボードだが、キーキャップがABS樹脂で、少し安っぽい感じなことと、スペースキーにA-JAZZという聞いたことがないロゴが入っていてダサ買ったので、別途PBT樹脂のキーキャップを購入して、これに交換することにした。
あと、ABS樹脂のキーキャップ(キートップ)特有の、カチャカチャという高い戻り音を小さくするためにも、PBT樹脂のキーキャップは有効だ。
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そして届いたPBT樹脂のキーキャップ↓
なぜ白色のPBT樹脂のキーキャップも購入したか?については、気が向けば下記のエントリーを参照ください。
キーキャップを、ABS樹脂→PBT樹脂に変更するだけではなく、更に静音化を行うために、静音化リングも付けることにした。
静音化リングの効果についても、上記のエントリーで記載させてもらったので、こちらも参照されたい。
まずは、スポスポとキーキャプ(キートップ)を外していく。
キーキャップを外すための器具を使うよりも、素手で外した方が、キーキャップに傷が付かず、かつ、高速に外すことができる。
コツは、親指の腹で、下方向(スペースキーがある方)から、上に押し上げるように外すと、スポッと簡単に取り外すことができる。
まだ全く使っていないABS樹脂のキーキャップよ、さようなら!
そして、静音化リングを装着して、新しく買ったPBT樹脂のキーキャップを取り付けた。
このキーボードの矢印キー、右Shiftキー、Endキー、ESCキーは、特殊なサイズだったので、PBT樹脂のキーキャップを取り付けることができなかった。
残念だ。
これらのキーは、ABS樹脂のキーキャップのままだ。
よ〜く見ると、若干これらのキーは色が違うように見えるが、あまり気にならないかな。そういうことにしよう。
PBT樹脂のキーにしたので、シックな感じで、シンプルでかっこよくなった気がする。
余計なショートカットマークなども書かれていないので、シンプルですね。
特に、スペースキーに変なロゴも無くなったので、良かった!
「PBT樹脂のキーキャップ」+「静音化リング」装着後のタイピング音(打鍵音)だが、元々黒軸のキーボードなので、スコスコという感じで静かなタイピング音だったが、それが更に静かなスコスコになった。
最高だ。
特に、静音化リングのおかげで、底打ち音の「ヌッ」が、「ヌッ(小音)」に変更された。
かなり音が小さくなった。
そして、ABS樹脂からPBT樹脂のキーキャップに変更したことにより、戻り音が「スコッ」という若干高い(それでも十分小さい音)が、「コッ」という微音になった。
全体的に、すごく静かなスコスコ音だ。
これだったら、「要件1:タイピング音が小さいこと」も十分にクリアしている。
「要件2:見た目が派手じゃない」も、真っ黒なキーボードでシックなのでOK。
「要件3:ワクワクする」も、静音化リング+PBS樹脂のキーキャップに変更してカスタマイズしたことで、オリジナル感が出て、ワクワクである!
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