Raspberry Pi 4 を購入してみた|初代Raspberry Piからの乗り換え&ケースのレビュー

背景 ~なぜRaspberry Pi 4を購入することにしたのか~

これまでずっと初代Raspberry Pi Model Bを使ってきた。

こういうお馴染みのやつだ。

初代ラズパイ

やはり、CPUが貧弱なので、node.jsのインストールをしたり、pythonのインストールをしたりと重たい処理をさせると、一晩寝かせても、まだ終わっていないことが頻繁にあった。

その分、消費電力は、2.5Wと極めて優秀だったので、常時起動するサーバとしては大満足だったが。

このようなスペックだ。

【初代Raspberry Pi Model B スペック】
SoC: Broadcom BCM2835
CPU: ARM1176JZF-S(シングルコア、700MHz)
GPU: Broadcom VideoCore IV(250 MHz) (MPEG-2, VC-1, 1080p30 H.264/MPEG-4 AVC High Profile ハードウェアデコーダ・エンコーダ)
メモリ: 512MB
USB2.0 2ポート
NIC: 100Mbps
HDMI: 1ポート


これまで、コイツ(初代ラズパイ)を使って、様々なことにチャレンジしてきた
・NAS
・スマホのネットサーフィン用プロキシサーバ(広告削除サーバ)
・Webサーバ
・Apple HomeKitのハブ(homebridge)
・ビットコインのトレーディングサーバ
・監視カメラサーバ

などなど

初代ラズパイを気に入って使ってきたのだが、
会社で、隣のチームがRaspberry Pi4を使っていろいろ研究していて、Raspberry Pi4のプロセッサの性能データなどを見ると、目をみはるほど良くなっているので、羨ましくなったので、購入した。

長々と書いたが、初代→2代目→3代目→4代目と、J.soul brothersよりも世代が新しくなってきたので、そろそろ新しいのが欲しくなった訳である。
そして購入!

購入したRaspberry Pi 4の素晴らしさを語る

じゃーん、買っちゃいました。Raspberry Pi 4。

見た目は、初代Raspberry Piとあんまり変わらないですね。

Raspberry Pi 4

せっかくなので、ケース、ヒートシンク、電源ボタン付きUSBケーブル、micro SD カード(32GB)などがセットになったものを購入した。

結局買うものが多い。特に、ヒートシンクなどは、結局後で買うのだ。

「なんかフリーズするな」「あれ?これもしかして熱にやられてフリーズした?」「やっぱりヒートシンク買うか」というのはアルアルだ。

個別にヒートシンクを買うと、放熱効果のある接着剤が付いたヒートシンクではないこともある。

そういう意味で、放熱効果のある接着剤が付いたヒートシンクが付属してくれて、有り難い。

SanMicroのSDカード(32GB)が付属。
そう、こんな感じだ。

32GBもストレージ容量があれば、安心だ。

micro SDカードが付属

地味に、USBケーブルに電源ボタンが付いているのは便利だ。

Raspberry Piって、ハードウェア的に電源OFF/ONしたい時があるので、ワンタッチで電源OFF/ONができる。

Raspberry Pi用途だけじゃなくて、このようなUSBケーブルは何個か持っていると便利そうだ。
(具体的にどういう時に?と言われると、パッとは思いつかないけど)

電源ボタンの付いたUSBケーブル

初代Raspberry Pi Model Bはシングルコア700MHzだったのに、時代はクアッドコア 1.5GHzと、驚くべき進化を遂げていた。

一昔前のデスクトプPCを遥かに凌駕するスペックが、こんなに小さな筐体に詰まっているのだ。

技術革新は素晴らしいものである。


ムーアの法則の終焉と言われているが、ほんとに終焉は来るのだろうか?という感じである。

購入したRaspberry Pi4

【Raspberry Pi 4 スペック】
SoC: Broadcom BCM2835
CPU: ARM Cortex-A72(クアッドコア、1.5GHz)
GPU: Broadcom VideoCore VI, Dual Core 500MHz
メモリ:8GB
USB3.0 2ポート、USB2.0 2ポート
NIC: 1Gbps
無線LANあり(11acにも対応)
HDMI: 2ポート



特筆すべきは、やっぱりCPUで、ARMクアッドコア 1.5GHzは素晴らしい


初代Raspberry Piと比較するのもオコガマシイくらいの差分だ。

そして、メモリ容量も16倍!?

NICも1Gbpsのワイヤーレートスループットに対応しており、Wi-Fi IFまで持っている。

もうパソコン買う必要無いんじゃないか?ってくらいのスペックですね。

映像処理のHW(ハードウェア)オフロード用にGPUを持っており、H.265(H.264の後継)のコーデックにも対応している。

省電力なのでサーバ用途にも利用できるし、クアッドコアでマルチタスク可能+映像処理のHWオフロードに対応しているので普段利用のPCとしても利用できる。

素晴らしい汎用性だ。

初代Raspberry Pi Model Bも、ケースを購入したし、ヒートシンクも購入したので、ケースが付属しているセットを購入することにした訳である。

購入したRaspberry Pi 4に付属したケースのレビュー

付属してきたケースは、黒くてシックな感じだ。


シンプルでカッコいい。

付属したRaspberry Pi 4のケース

ちゃんと、GPIO端子やカメラ端子等にもアクセスできるように、考えて作られている。

ファンも付属する。

ファンは、ユーザが付けても良いし、付けなくても良い。

選べる訳だ。有り難い。

GPIO端子から電源をGETすることで、ファンを回転させる。

ちなみに、私はスピンドルレス派(回転するものは、すごく電力を使っていそうだし、騒音がうるさいので、回転するものが好きではない人)だ。

なので、ファンはなるべく付けたくない人だ。

ということで、ファンは付けないで運用することにした。

サーバ用途で、信頼性をきちんと考える場合は、ちゃんとファンを付けた方が良い。

環境温度が高くなると、それだけHWの部品が故障する確率は飛躍的に高くなってしまうからだ。

長持ちさせたい人、サーバ運用で高可用性を求める人は、ファンを装着するようにしましょう。

私はつけませんけどね。

ちなみに、ケースの蓋は外すことができるようになっており、このようにオープンカースタイルで天板なしで運用することもできる。

Raspberry Pi 4 のケース

よく考えられているなぁという感じだ。

天板をオープンにすると、プリント基板が露出するので、カッコ良さは出る。
ただ、天板をオープンにしていると、ホコリで汚れてしまうので、悩ましいところである。

電子回路をイジって遊ぶ人からすると、せっかくのRaspberry Piの基盤が隠れてしまうのは、少し寂しく思えてしまう。

Raspberry Piって、あの剥き出しの基盤が、「なんか玄人っぽく、ガジェット触ってるぜ」感が出て、自己満足感がうんと向上するものなのだ。

女子から見ると「きゃー気持ち悪い」というのでしょうね。

いいのです、そういうものなのですから。

Raspberry Pi 4用の新しいケースを購入してみた

Raspberry Piの基板が丸見えのケースを、新たに購入することにした。


要件は、「透明であること!」だ。

これは極めて大切な要件だ(前述のとおり)

色々と探してみたが、おもしろいケースを見つけた。

これだ。

9層アクリルケースというもので、無色透明のアクリル板で構成された、「要件:透明であること」を満足するケースだ。

届いたのがこちら↓

Raspberry Pi4用のケース

ケースが到着したことが嬉しくて浮かれていて、あれ?透明じゃない…?という違和感に気づかずに、とりあえずRaspberry Piをはめてみていた。

Raspberry Pi4アクリルケース

あれ?透明じゃないじゃん、ってここで気づく


ここでようやく説明書きを読むと、ふむふむ、なんとアクリル板に傷がつかないように、9枚のアクリル板に、保護シールが貼られているらしいことが発覚。

ラズパイケース説明書き

このシールを丁寧に剥いていく。

表と裏にそれぞれピタっと保護シールが貼られていたので、合計18枚もシールを剥がすことに。
(しかも、このシールがかなり剥がしづらい!!購入した人は頑張りましょう)


そしてようやく完成。

そうそう、これなのです。ちゃんとアクリル板が透明なので、プリント基板を見ることができるのです。

カッコイイ。

Raspberry Pi4のアクリル板ケース

よく考えて作られている。

それぞれ異なる形のアクリル板を9枚重ねることで、Raspberry Pi4の複雑な形状にピタっとマッチするように作られている。

設計した人は賢いな。

安い割に品質が良く、見た目は良い感じ。

プリント基板がキレイに見れるケース

ちなみに、これにもファンが付属する。

これまた同じく、Raspberry PiのGPIO端子から電源をもらうタイプだ。

私はスピンドル派(回転するものがあるのを嫌う人たち)なので、ファンは付けずに運用するが、普通の人はファンを付けたほうが良いだろう。


付属したファンは静かだし、ちゃんと基板の温度が下がるので、Raspberry Pi 4が長持ちするだろう。
ケースを付けると、熱がこもりやすくなるので、ファンはなるべく付けたほうが良い。

私は付けないが。

裏もスケスケだ。

裏もスケスケなケース



これでようやくRaspberry Pi4を使っていく準備が整った。

ラズパイを買った人
ラズパイを買った人

これから、このラズパイを何の用途で使っていこうか?


おそらく、ラズパイを買った人の多くはこれじゃないだろうか。
だって、こんなに安く、こんなに高性能なマシンが手に入るのだ、買わずにはいられないだろう。

そういえば、言い忘れたが、初代Raspberry Pi Model Bだけではなく、Raspberry Pi Zeroも持っていた気がする。
これは、DAC基板をGPIOに取り付けて、RasPi DACとして使用している。
(こちらのエントリーに書きました)


そうなのだ、実はラズパイは3機目なのだった。忘れていた。


このRaspberry Pi 4は、監視カメラ用途に使用したいと思う。
そうだ、それが良い。

初代Raspberry PiにUSBポートでWebカメラを接続して、監視カメラにしたことがあったが、人物推定のAI推論を初代Raspberry Piにさせると、撮影が止まってしまうという、性能不足が要因の事象を目にして、諦めたことがある。

ちょうど、一軒家に住むようになり、防犯に最近興味があるので、SECOM顔負けの防犯システムを、この新しいRaspberry Pi4で構築したいと思う。

乞うご期待!

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