Raspberry Pi 概要
Raspberry Piを購入した。
超小型(名刺サイズ)のサーバで、なんと2,950円。
消費電力はわずか2W程度。
Raspberry Pi キーボード・マウス無しインストールにチャレンジ
通常、Raspberry PiのOSインストール&初期設定には以下の機器が必要になる。
・USBマウス
・USBキーボード
・ディスプレイ(HDMIケーブル)
しかし、イマドキUSBマウスやUSBキーボードなんて持っていない。
#少し前は、たくさん持っていたのだけど、、
そこで、今回、USBマウス、USBキーボード、ディスプレイ無しで、OSインストール&初期設定を行い、無事に完了したので、手順をレポします。
(1)OSインストール
Raspberry PIには、いくつか対応したOSがあるが
今回は、一般的なDebianベースの Raspbian を導入することにした。
まずは、RaspbianのOSイメージをダウンロードする。
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/
Desktop(GNOME)が入ったOSと、コンソールのみのLITE版がある。
私は、デスクトップは使用しないので、軽いLITE版をダウンロードした。
次に、ダウンロードしたRaspbian のOSイメージをSDカードに焼く。
焼き方は色々ある(ddコマンドで焼く等)が、Mac OS Xを使っている人なら、簡単なのは、Etcherというフリーソフトを使う方法だ。
インストラクションに従い、簡単にブートイメージを作成できる。
ここが一番重要。
初期設定では、SSHで接続できないようになっている。
初期起動時に、SSHデーモンが立ち上がり、SSH経由でログインできるようにしておく。
(昔は、自動的にSSHデーモンが立ち上がったが、最近はセキュリティを考慮して、SSHの自動起動は無くなったようだ)
設定用のPCに、上記で焼いたSDカードを接続し、
$ touch /Volume/boot/ssh
のように、bootディレクトリ直下に、「ssh」という名前の空ファイルを作るだけでOK。
これで、無事に起動する。
(ディスプレイをつないでいないので、本当に立ち上がっているかは、この時点では分からないが)
(2)SSHでログイン
Raspberry PiにSSHでログインする。
OSをインストールすると、デフォルトでRaspberry PiにSSHデーモンが立ち上がっており、以下のユーザ名とパスワードでログインできる。
Username:pi
Password:raspberry
ただし、ここで難しいのは、Raspberry PiのIPアドレスを特定することだ。
初期設定では、Raspberry PiはDHCPによりIPアドレスを設定するようになっている。
いくつかIPアドレスを確認する方法はあるが、
私は、ブロードバンドルータにログインし、ルータが管理しているDHCPのリース情報から、Raspberry PiのIPアドレスを特定することにした。
確認したところ、192.168.11.5 が割り振られていた。
このIPアドレスに対して、SSHでログイン。
$ ssh [email protected]
[email protected]’s password:
pi@raspberrypi ~ $
ログインできた。
USBマウスも、USBキーボードも、ディスプレイも無しに、Raspberry Piの立ち上げができた。
(3)ネットワーク設定(固定IPアドレス設定)
Raspberry Piに固定IPアドレスを割り振る。
$ sudo vi /etc/network/interface
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.11.10 ;←設定する固定IPアドレス
netmask 255.255.255.0
network 192.168.11.0
broadcast 192.168.11.255
gateway 192.168.11.1
ネットワークリスタート(設定反映)
$ sudo /etc/init.d/networking restart
再度、設定した固定IPアドレスにてSSHでログイン。
(4)ルートパスワード設定
初期設定では、ルートパスワードが設定されておらず、セキュリティ上望ましくないので、変更しておく。
$ sudo passwd root
(5)ユーザ追加とsudoまわり設定
hogeというユーザを追加
$ sudo adduser hoge
hogeユーザがsudoできるようにする
$ sudo gpasswd -a hoge sudo
piユーザをsudoグループから外す
$ sudo gpasswd -d pi sudo
これで、ひと通り使えるようになった。
あとは、VPNサーバを入れるなり、Bluetoothオーディオレシーバにするなり、DLNAサーバにするなり、自分色のRaspberry Piにしていくことになる。
なお、参考だが、私は 純正のケース を買ってみた。
RS Components等で購入でき、価格は980円だった。
本体が安いだけに、少し高いように感じてしまう。
見た目は、けっこう良い感じだ。
透明なので、なんだか自作感が出て嬉しい。
しかし、赤色LEDの発光が目立ち、夜はけっこう気になるのであまりおすすめしない。
Raspberry Piは興味に負けて、特に用途が決まっていないのに買う人が多いようだ。
私もその一人。
Raspberry Piを使って外部機器を操作できるらしいので、チャレンジしてみようかなんて考えている。
電灯なんて制御できたら嬉しいな。
色々な活用例が載っている本が出ているので欲しい気もする。
買ってから活用方法を考えるというのは本末転倒な気がするが(笑)
コメント
こんにちは。
当方もRaspberry Pi B 3を購入しましたが(まだ到着してない)
キーボード、ディスプレイどうしようかと思ってたので
貴殿の記事でなしでもいけそうかと思っております。
他の方の記事を見ると、デフォルトではSSHがサービスされていない
ので、一回はコンソールから入って設定が必要という情報もあったり
して戸惑っています。
この記事で使われたRaspberry Piは、3というクアッドコアのARM CPU
を積んだタイプでしょうか?
そうだといいのですが。。。
コメントありがとうございます。
当方のものはRaspberry Pi 1 Model Bで、CPUはシングルコアのARMです。
ただ、少し検索してみましたが、Raspbianであれば、初期設定でSSHは有効になっているようです。