イヤホンの最終形態かもしれない
これまで、さまざまなイヤホンを購入して試してきた。
イヤホンだけでも、けっこうお金をつかっている気がする。イヤホンは消耗品なので、買い替えは仕方がないと自分に言い聞かせ、精神衛生を保っている。
色々なイヤホンを使ってきたが、それぞれ一長一短あり、私の要件を全て満足するものが無かった。そして、ついに今回 JPRiDE のイヤホンで最終形態に辿り着いたと思う。
そのイヤホンを紹介する前に、これまで購入してきたイヤホンのほんの一部をおさらいする。
SONYノイズキャンセリングイヤホン
ノイズキャンセリングに惹かれて購入。当時はヘッドフォンではなく、イヤホンでノイズキャンセリング機能があった製品は、このSONYのイヤホンぐらいだったのではないか。メリットはノイズキャンセリング性能は高いこと。デメリットは、音が廉価品っぽく感動が少ないこと、Bluetoothアダプタが邪魔なことだ。
EARIN
耳栓型イヤホンの先駆け。もともとベンチャー企業がクラウドファンド(若しくは、ベンチャーのファンドだったかな?)で資金を集めて作った超小型イヤホン。勤務中にイヤホンを付けていることがバレないように、超小型イヤホンを探していて行き着いた。けっこう値段は高いが、満足度は高いイヤホンだったが、バッテリ劣化により今は眠っている。メリットは、見た目がオシャレ(特にケースはIQOSっぽくてカッコイイ)、超小型なこと、それなりに音は良いこと。デメリットは、バッテリがヘタって長時間の仕様に耐えられないこと、電源OFF機能が無く電池の消耗が早いこと、価格が高いことだ。
中華製X1T
安いの一言。EARINを紛失したので、場つなぎで買ったが、メリットは無く、音質が悪いデメリットが露見した製品。
Eonfine
安価なEARINという位置づけで購入。それなりに品質が高かった。メリットは、見た目がカッコイイ、超小型なこと。デメリットは、音質がベールを張ったように少し籠もっていること、ケースをUSB給電しながらイヤホンを充電できないこと。
Bluetooth イヤホン【2020最新版】Monster 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.0 インナーイヤー型ヘッド...
BLUE EVER BLUE 「868B」
有線イヤホンで最高音質だと思う。安いのに、HDSSの効果でとても音が良い。低音も迫力がある。ただし、有線イヤホンなので、ケーブルが煩わしい。ケーブルの煩わしさがなければ、No.1のイヤホンだ。
JPRiDE TWS-520
そして、行き着いた最終形態のワイヤレスイヤホンがJPRiDE TWS-520だ。
JPRiDEというイヤホンや車載Bluetoothレシーバを販売する純国産のベンチャ企業の製品だ。JPRiDEは、渋谷区桜ヶ丘にオフィスがあるらしい。
https://www.jp-ride.com/profile.html
会社のコンセプトは、「数万円を超えるクオリティを、安価に実現」とのことらしい。
素晴らしい企業理念だ。
このTWS-520というイヤホンは、Amazonの U1万円 Bluetoothイヤホンのベストバイに選ばれている。1万円より安いBluetoothイヤホンで、最も良い製品だとお墨付きということだ。1年間の保証も付き、日本人によるサポートというところも魅力なのだろう。
U1万円 Bluetoothイヤホンのベストバイだか何だと言っても、結局は音質と使い勝手だ。
Amazonのレビューはかなり高評価だったので、購入してみることになった。
ポチっ。
欲しくなったら、買わずにはいられない。つらたん。。
JPRiDE TWS-520 レビュー
TWS-520が到着。オシャレな化粧箱に入って届いた。
これは、イヤホンをケースに入れて充電しているところ。ケースもオシャレでカッコイイ。
これが、イヤホン本体↓。所謂、「耳からうどんをぶら下げたイヤホン」と同じ形だ。つまり、AppleのEarPodsと同じ形状で、色が黒いバージョンという感じ。
とても軽いので、ジョギングをしても、外れることはない。
JPRiDE TWS-520 音質レビュー
TWS-520には、REALTEK社のチップが使われている。REALTEKは、オンボードのサウンドカードなどによく使われている汎用オーディオチップを作っているベンダーだ。
このチップを使って、JPRiDE社のエンジニアが、DSP(Digital Signal Processing: デジタル処理)で味付けをしているらしい。ドンシャリな味付けという感じではなく、音のクリア感と低音強調を志向した音のように感じる。
それなりに良いチップなのだろう、かなりS/N比が高く、立体感のある音の再生が実現されている。
私は、自作オーディオにハマってスピーカー・アンプ・DACなどを作っていることもあったり、一応工学系の研究者ということもあるので、厳し目にレビューしたいと思う。
音質を評価すると、下表のとおり。総合評価は、これまでのBluetoothイヤホンでNo.1の良さだ。これだけのコンパクトなイヤホンにも関わらず、低音の迫力がある点のポイントが高い。
観点 | 評価 |
総合評価 | 解像度が高い。脳の中でオーケストラが演奏するかのように、頭の中に音源がある感じ。ステレオ感も素晴らしく、音の分解能に優れている。一つ一つ音を聴き分けることができる。 |
低音 | 低音は迫力がある。低音の音圧は高く、十分に鳴る。ベース音が響く。低音重視の私だが、小型イヤホンに珍しく及第点。音圧はあるのだが、もう少し芯のある痺れるような低音だと更に良いのだが、そこまでは望みすぎだろう。さすがに重低音は出ないが、十分。(巷のレビューでは、低音重視のイヤホンと言われている) あと、イヤーピースを交換し、気密性を高めると、より一層低音が出るようになる。 |
中高音 | 澄んでおり、立体感が素晴らしい。ギターの音がきれい。S/N比が高く、音が粒立っている感じ。これまでのイヤホンでは聴こえなかった音も聴き分けることができる。 |
バッテリーの持ちも十分だ。通勤と勤務時間中の一部に音楽を聴いていても、バッテリ切れになったことはない。
また、ケースがなにげに便利で、ポケとの収まりが良い。また、USBケーブルを持っていなくても、ケースからイヤホンに充電ができるので便利。
イヤーピースの交換
音質を追求するなら、自分の耳に合致するイヤーピースに交換することをオススメする。
自分の耳にピッタリと合うイヤホンに買えると、驚くほど低音の迫力が増す。
TWS-520のイヤーピースは、普通のイヤホンと同じように、取り外して交換することができる。
しかし、注意が必要で、普通のイヤーピースを装着すると、イヤホンがケースに収まらなくなる。
TWS-520付属のイヤーピースと、一般的に売られているイヤーピースを比較した写真がこちら↓
(左:TWS-520付属のイヤーピース、右:一般的に売られているイヤーピース)
TWS-520付属のイヤーピースは、イヤホンに装着する部分がかなりめり込んでいる。このおかげで、TWS-520はイヤーピースがイヤホン本体とかなり近い距離で装着される。
一方、一般的に売られているイヤーピースは、イヤホンに装着する部分がめり込んでいないので、これをTWS-520に装着すると、イヤーピースが出っ張ることになる。つまり、ケースに収まらなくなる訳である。
めりこんだイヤーピースを購入しなくてはならない。
SpinFit スピンフィットのイヤーピースだと、少しめりこんでいるので、これだとギリギリケースに入った。
イヤーピースの形状は少し選ぶが、「間違いなく買い」なイヤホンだ。国産メーカーを応援する意味でも、JPRiDE製品は今後も買っていこうと思う。
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