車のバッテリーあがり、バッテリーを交換せずに充電すれば復活する!

車のバッテリーがあがってしまった

ちょっとお買い物に行こうと車のエンジンをかけようとすると、「カタカタカタ」しか言わないじゃないか。
なんだこれ!?

もう一度エンジンをかけようとしても、「カタカタカタ」。

なぜエンジンがかからないのだ?
そうか、最近車に乗ってなかったから、車のバッテリーがあがってしまったのか!

久しぶりに車に乗る人
久しぶりに車に乗る人

車のバッテリーがあがってしまった!


コロナ禍で外出の機会が減り、車に乗る機会も減ったので、2〜3ヶ月車に乗らないこともあったな。という訳である。

使用しているバッテリーは、Panasonic caos 100D23L だ。
前回交換してから、2年5ヶ月が経過している。バッテリーの寿命は、使い方次第だが、2年〜5年と言われているので、寿命と言えば寿命とも言えるかもしれないが、国産バッテリーでこんなに短命ということは考えづらい。
コロナ禍で車に乗る機会が少なかったので、バッテリーにとって悪い環境にしてしまったようだ。

容量は60→100にアップグレードしているが、2〜3ヶ月車に乗らないと、自然放電や車の侵入センサー(セキュリティ)により、バッテリーに蓄えられた電荷は少しずつ消費されてしまう。

バッテリー交換?それとも再充電?

バッテリーは、一度あがってしまうと、再充電しても完全に元の性能には戻らないためバッテリーを買い替えて交換した方が良いとよく言われている。

果たして、本当にそうなのだろうか?

過放電の状態で長時間放置してしまうと、バッテリーの性能は低下してしまうらしい。
しかし、短時間の放電放置であれば、再充電することで、ほぼ元通り復活する。

しかも!パルス充電と言って、パルス状の微弱な電流を印加することで、サルフェーション(後述)を解消して、バッテリーの劣化を改善することができるらしいのだ。

サルフェーションとは、鉛バッテリーは必ず罹患する病であり、電極に付着するゴミだ。
もう少し詳しく書くと、電解液として使用される希硫酸が、化学反応に失敗してマイナスの電極に結晶化してしまい、マイナスの電極に絶縁膜(被伝導性結晶皮膜)を作ってしまう現象が発生し、バッテリー本来の性能を出せなくなってしまう現象のことだ。

つまり、パルス充電とは、パルス上の電流を電極にぶつけて振動させてあげることで、電極に付着したゴミ(被伝導性結晶皮膜)をふるい落とすという原理だ。

この効果はかなり高いらしく、ちょっとくらいバッテリーがあがったからといって新品のバッテリーに交換する必要はなく、再充電+パルス充電でかなりの確率で復活するらしい。

バッテリーがあがってしまった人
バッテリーがあがってしまった人

バッテリー交換の必要はないんだ!

再充電+パルス充電で復活させよう!

ということで、今回はあがってしまったバッテリーを、充電器で再充電&パルス充電して復活させてみようという企画について、記載したいと思います!

バッテリーの充電器を購入する

バッテリーは新品で購入すると、私の車の場合1万4千円くらいの価格となる。

それと比較して、バッテリー充電器はお安く買えるのか?というのが一般消費者としては気になるところ。
結論は、バッテリー充電器は、めちゃくちゃ安く買えます
中華製であれば、2500円くらいで買えます。

私は、↑これをAmazonで買いました。
口コミを見ても、ちゃんと日本人が本音で書いてあって信頼できそうだったので、問題ないと判断しました。

届いたのがこちら↓
Intelligent battery chargerという名称で、Updated version 5.0 と書いてあるので、試行錯誤を重ねてversion 5になるまで改良が加えられたみたいだ。これも好印象。

カーバッテリーチャージャー

開封すると、こういうプラスチック製の製品が登場↓

カーバッテリーチャージャー

けっこう作りはしっかりしていて、品質は高い印象。
ボタンは1つ「Repair」のみ、説明書を読まずとも、簡単に使用できそうだ。

レビューで書かれたネガティブ面で多かったのが、「電源ケーブルが短すぎる」というのは、確かにそのとおりだが、延長コードをつければ問題ないので、特に問題は無いだろう。

説明書も極めてシンプルだ。
説明書の日本語はかなり怪しいが、意味は読み取れるレベル。

バッテリーチャージャー説明書
バッテリーチャージャー説明書

このバッテリーチャージャーは、家庭用のAC100Vの電源から給電を受ける方式になっている。
まぁ、交流100Vを直流12Vに変換し、過充電等にならないように保護回路を入れただけというシンプルな作りだと想定される。
パルス充電にも対応しており、これはパルス状の矩形波を印加する機能を持っている。

このバッテリー充電器は、微弱な電流(最大6A程度)しか印加しないため、車の電子機器を故障させるおそれが少ないため、車からバッテリーを取り外さずに、端子を外さずに充電できるところがお手軽で嬉しい
(心配は人は、バッテリーを車から取り外して充電すると良いだろう)

【充電方法】
1.バッテリーの端子を、キッチンペーパー等で掃除する
2.バッテリー充電器のプラス(赤色)のワニ口クリップを、バッテリーのプラス端子に取り付ける
3.バッテリー充電器のマイナス(黒色)のワニ口クリップを、バッテリーのマイナス端子に取り付ける
4.バッテリーの現状の電圧が、充電器に表示されるためチェックする
5.バッテリー充電器をコンセントに接続する
〜あとは放っておくだけで充電完了〜
6.バッテリー充電器をコンセントから外す
7.バッテリー充電器のマイナスのワニ口クリップを外す(必ずマイナス端子から外しましょう)
8.バッテリー充電器のプラスのワニ口クリップを外す

【パルス充電による修復方法】
1.バッテリー充電器のプラス(赤色)のワニ口クリップを、バッテリーのプラス端子に取り付ける
2.バッテリー充電器のマイナス(黒色)のワニ口クリップを、バッテリーのマイナス端子に取り付ける
3.バッテリーの現状の電圧が、充電器に表示されるためチェックする
4.バッテリー充電器をコンセントに接続する

5.バッテリー充電器の「Repair」ボタンを押下し、パルス修復モードにする
〜あとは放っておくだけで修復完了〜

6.バッテリー充電器をコンセントから外す
7.バッテリー充電器のマイナスのワニ口クリップを外す(必ずマイナス端子から外しましょう)
8.バッテリー充電器のプラスのワニ口クリップを外す


バッテリー充電器(バッテリーチャージャー)の操作方法は極めて簡単だ。
この方法のネックは、家庭用AC100V電源のコンセントが近くにあるかだろう。

私は、駐車場に家庭用AC100V電源がなかったため、電源の10m延長コードを購入して、家の中のコンセントから車まで電源を引き回した。

10mで1000円という破格だった。
しかも、電源ケーブルが極太で、耐久性に優れていて最高な延長コードだった。
(後日談として、何かと延長コードは役に立つので、買っておいて良かった)

電源の引き回しはこんな感じ↓

車まで電源の引き回し


もっと長い距離の延長が必要な人は、こういったコードリールを購入すると良いでしょう↓

ハタヤ(HATAYA) コードリール15m 2P4個口コンセント JY-151

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車のバッテリーを充電してみる

では、さっそく充電していく。
まずは、バッテリーあがりになってしまったバッテリーの電圧を計測する。

バッテリーチャージャーを接続したところ

バッテリー充電器をAC電源に接続せずに、バッテリーにワニ口クリップを接続しただけの状態にすると、バッテリーの電圧を計測することができる。

バッテリーの電圧

「8.5V」だった。
こりゃー、エンジンは起動できないですよね。

さて、バッテリー充電器を電源に接続して、充電を開始する。

バッテリーチャージャーにより充電中

バッテリー充電器に電源を接続するだけで、充電が自動で開始される。
5.3A の電流が流れて、充電が開始された。

12V x 5.3A = 63.6W

消費電力は63.6W程度なので、そこまで電気代を心配する必要は無さそうだ。

5時間ほど充電すると、12.5Vまで回復した。

5時間充電した結果

エンジンを入れていない状態でのバッテリー電圧と状態の目安は以下のとおりと言われている。

バッテリー電圧残量状態の目安
12.6〜12.9V80%〜100%正常
12.4〜12.5V50%〜70%充電不足
〜12.3V〜50%以下深刻な充電不足 or 寿命が近い

12.5Vであれば、充電不足ですね。
充電時間がまだ5時間ほどしかしておらず、充電が足りないこともありますし、おそらく、8.5Vと低い電圧のまましばらく放置していたので、バッテリー内のマイナス電極に絶縁体の鉛結晶が付着するサルフェーションが顕在化し、バッテリー本来の性能が出せていないとう状況のダブルパンチになっていたと思われる。

このまま充電を継続しても良いが、このあたりで、サルフェーションの除去をやっておくことにした。

パルス充電によるサルフェーション除去によるバッテリー性能回復

前述したとおり、パルス波を与えることで、バッテリー内のマイナス電極に絶縁体の鉛結晶が付着する状態となるサルフェーションを除去することができる。

購入したバッテリーチャージャーには、パルス充電の機能があるため、パルス充電によりバッテリー性能を回復させようと思う。

方法は簡単、バッテリーチャージャーをバッテリーに接続し、AC100Vコンセントに接続後、「Repair」ボタンを押下するたけで、パルス充電モードが開始される。

パルス充電によるバッテリー回復

バッテリーチャージャーのインディケータ画面にも、「PUL:Repair」と表示され、パルス充電モードになっていることが確認できる。

日本語のマニュアルは、中華な人の和訳がアレなので意味を理解できなかったが、英語のマニュアルを読むと、パルス充電は、バイクのバッテリー:5時間、車のバッテリー:8時間を実施するのがおすすめだそうだ。

そして、パルス充電をすると、微小ながらバッテリーに充電がされるとのことだ。
また、パルス充電後に、1時間程度通常充電モードで充電をすることがおすすめと書かれていた。

パルス充電モードで5時間充電すると、12.7Vになった。
(5時間ほど放置して、電圧が安定した後の電圧)

バッテリーチャージャーによるパルス充電

おぉ!バッテリーの電圧が正常に戻った!

すごいぞパルス充電!

ほんとうに効果があるんだ!
(すごいぞぉ、ラピュタはほんとうにあったんだ!)

2500円で買えるバッテリーチャージャーでも、ちゃんとパルス波が出せるので、どんなに高いバッテリーチャージャーを使ったとしても同じ効果だ。安いバッテリーチャージャーでも全然OKだ!

パルス充電は、定期的に実施してあげることで、よりサルフェーション除去効果が高まり、バッテリーを良い状態のまま保つことができるらしい。
バッテリーからバッテリー端子を外さずに充電ができるため、お手軽なので、定期的にパルス充電をしていこうと思う。


その後、太陽光発電(ソーラー充電)により、車を放置していても暗電流を太陽光発電で賄うためにソーラーチャージャーを設置して幸せになれたので、そのレポートはこちらに書きました↓

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