ウィンカーをLED化する方法|キレ良く低消費電力 | ハイフラ対策あり

ウィンカーをLED化する

私はけっこう待ちぼうけを食らうことが多い。

エコ(低燃費)のためにも、エンジンを切ってハザードをチカチカと炊く、そんなことをして待っていたい訳だが、バッテリーあがりの恐怖と戦うことになる

通常、ウィンカーはT20という規格のハロゲン球のバルブが多く、消費電力は21W の物が多い。

フロント2個、リア2個で、合計4個のウィンカーランプが具備されており、それだけで、21W ✕ 4個 = 84W も消費電力がかかる訳である。

これに加えて、サイドミラー等のサイドマーカーも、ハザードで点滅するため、さらに10Wほど消費電力がかかる。

足し算をしてみると、とんでもない消費電力だ。

そんな訳で、人を待つ間、エンジンをかけながらハザードを炊く訳である(環境に悪いなぁと思いながら、、)。

 

そこで、ウィンカーをLED化することにより低消費電力化を実現し、エンジンを切って、ハザードを炊いて、待ちぼうけする、そんなエコを実現しようというものだ。

 

ウィンカー用LEDバルブ

とりあえずお試しということで、安価なT20 ピンチ部違いのLEDバルブを探すことにした。

(「ピンチ部違い」とは、バルブソケットにはめる際の留め具が段違いになっているものだ。T20規格にも、ピンチ部違いと普通のものがあるので、車種に合わせて購入すると良い)

●タイプ : t20 ピンチ部違い シングル球
●適用場所:ウインカー
●電源:DC12V
●消費電力:約4.6W(片方)
●LED素子数量:3030SMDを15連搭載
●色温度:アンバー
●ルーメン:約1000LM
●サイズ&重量:51*15*7mm 10g(2個)
●保証期間:1年間

Amazonでさっそく見つけた。1300円程度で2個入って、そこそこの輝度(1000LM)で、キャンセラー用の抵抗が入っていないものだ。
(後述するが、低消費電力化のために、ハイフラ対策は抵抗を使わない。リレーで対応するので、抵抗は入っていないものを選んだ)

 

安いのに、それなりに作りはしっかりしていた。アルミ製のヒートシンクもガッチリしていて良い感じ。

 

ハイフラ対策(リレー交換で対応)

無邪気にウィンカーのハロゲン球をLED化すると、ハイフラ(ハイフラッシュ)という現象が発生する。

ハロゲン球に比べ、LED球は(発光効率が良く)消費電力があまりに小さいため、ウィンカーリレーから見ると「あれ?電球が切れたのか?」と勘違いしてしまう。
ウィンカーリレーは賢いので、電球が切れたと判断したら、チカチカの速度を高速にして、運転手に電球切れを知らせる訳だ。

この現象を、ハイフラと呼ぶ。

ハイフラ対策として、下記2つが有名だ。

【ハイフラ対策】
1.抵抗挿入
ハロゲン球と同じくらいの抵抗値を保持するため、LEDバルブに交換した後、6Ωほどの抵抗を間に挟むことで、ハイフラを抑止する方法。
この方法はデメリットしかない。
[メリット]
・なし
[デメリット]
・抵抗が間に挟まるため、消費電力がハロゲン球と同じくらいになる
・抵抗が発熱するため、抵抗の設置場所を設計する必要あり(最悪の場合、発熱によりプラスチックが溶ける等の危険あり)

2.リレー交換(おすすめ)
ハイフラは、リレーが発生させる現象なので、LEDバルブの抵抗値でも、ハイフラを発生させないリレーに交換する方法である。この方法は、低消費電力化が実現でき、メリットしかない方法である。
[メリット]
・低消費電力(抵抗を入れないため、LEDが本来持つの低消費電力性を十分に享受することができる)
・抵抗を設置するスペースを作る必要がない
・リレーに多機能なものを選べば、リレー音変更、リレーのチカチカスピード変更など対応することができる
[デメリット]
・リレー交換が若干面倒(アクセスし辛い場所にある)

 

低消費電力化を実現することが今回のカスタムの目的なので、リレー交換を選択した。

リレーにはあまり種類がないので、トヨタ製8pinといったキーワードで検索すると1000円〜2000円程度で見つかると思う。

「For LED 81980-50030 066500-4650 MAX.150W」と刻印があるものが、けっこうレビューで評判が良いので、これを買うことにした。

 

Amazonで千円ちょっとくらいで購入できた。

 

ワンタッチウィンカー(ユーロウィンカー)と言って、半分ウィンカーを倒すと、3回程度自動でウィンカーを点滅させる機能を具備したリレーも多いが、この機能は、誤動作を招いて、安全性を著しく損なうらしいため、ワンタッチウィンカー機能は具備していないものを選んだ。

 

鍵の開け締め時のアンサーバックにも対応したものだ。

 

 

リレーの交換

車種によると思うが、私の乗っているハリアー350G Lパッケージ(ハリアー30系)は、運転席のハンドル下のパネルを外すと、すんなりできた。

 

運転席ドア部分のモール的な部分を素手で手前に引っ張ると、10mmナットが出てくるので、これを外す。

 

次に、ハンドル左下に、キャップ的なもので隠された+(プラス)のネジがあるので、これを外す。
(右はナットで、左はプラスネジという、なんとも不均衡な関係である)

 

 

このナットとネジを外し、恐る恐るハンドル下のカバーを手前に引っ張ると、パコパコとカバーが外れる。
(結構固くて怖いで、特に割れることもないので、思い切っていって大丈夫なようだ)

 

カバーを外し、ハンドル下を覗くと、四角いネズミ色のリレーが見える。

 

このリレーは、内張りと同じように穴にハマっているだけなので、素手でパカっと外す。

そして、ケーブルがリレーに8pinで刺さっているので、ケーブルを外す。
このケーブル外しがコツが必要で、ケーブルプラグの真ん中がツメになっており、それを押し込みながら外す必要がある。

けっこう力が要るので、両手で行うと良いだろう。
(狭い場所なので、両手でアクセスするためには、上から+下からで左右の手で挟むとアクセスしやすい)

 

リレーが外れたところ↓

 

純正リレーに、内張りを留めているプラスチックの留め具があるので、これを外して、newリレーに換装する。
こんな感じだ↓

 

あとは、リレーを装着し、カバーを元に戻せばOKだ。

 

 

フロントウィンカーのLED化

フロントウィンカーは、ボンネットを開けて、外から見てウィンカーランプが見える延長線上のプラグを、反時計回りに回すと、バルブにアクセスできる。

 

これが、T20 の純正ハロゲン球だ。
21Wと記載がある。

 

購入したLEDバルブに換装したところ↓

 

LEDバルブに換装後、ハザード点灯↓

 

良い感じだ。

LEDバルブは、けっこう黄色いものも多いらしいが、期待したオレンジっぽい色のLEDだ。

ハロゲン球よりも、幾分明るくなったように思う。

そして何より、LEDは電流が流れた瞬間に100%の輝度になる特徴を持っているため、点滅のキレが良くなった

 

 

リアウィンカーのLED化

リアウィンカーは、トランク横部の、この蓋のところの溝にマイナスドライバーを入れることで、アクセスできる。

 

この白色のバルブソケットを、反時計回りに回すと、外すことができる。

 

純正のハロゲン球(T20 21W)↓

 

LEDバルブに差し替えたところ↓

 

 

ステルス化の観点

普通の車だと、ウィンカーのためのバルブ(ハロゲン球)がオレンジ色の被膜で覆われているため、このオレンジ色が反射して、外から見るとライトがオレンジに見えてしまう。

これはクルマ好きの人からすると、ダサいという感覚になるらしい。

ステルス化=ライトの色を外から分からなくするということをやることが、たまらなくカッコイイらしい。

 

確かに、LEDバルブに交換する前は、下の写真のように、特に発光していなくても、ウィンカー部分がオレンジ色に見える。

 

これはダサいというものだ。

 

LEDバルブに交換すると、確かにオレンジ色の外観は無くなった↓

ステルス化はマニアにしか分からない違いだろうが、カッコよくなった。
自己満足度が飛躍的に向上。

 

確かに、ステルス化が実現し、ライト周りがスッキリスマートになった印象を受ける。

 

リアのウィンカーランプも、LEDバルブに交換したので、リアもステルス化が実現した。
(この写真は、隣の車のテールランプの赤色を反射しており、若干赤く見えるが)

 

 

 

ウィンカーをLED化してみて

ウィンカーランプをLED化することにより、こんなにたくさんのメリットを享受することができた。LED化に要した費用は、バルブ4個2500円程度、リレー1000円程度のみだ。

【ウィンカーLED化のメリット】

  • 低消費電力になった!
    LED化前は、21Wのハロゲン球4個、5Wのサイドマーカー2個で94Wの消費電力だった。
    これが、LED化により、4.6W✕4個 + 2.5W✕2個 = 23.4Wの消費電力になった。
    なんと、消費電力が25%以下に低減された。
  • 低消費電力化により、待ちぼうけの際に、バッテリーあがりを気にせず、エンジンを切ってハザードを炊くことができるようになった
    →エコ(環境配慮)
  • 低消費電力化により、早め早めにウィンカーを点灯するようになった
    →安全性の向上
  • LED化による高輝度化され、昼間でもウィンカーが見やすくなった
    →安全性の向上
  • LED化により、点滅のキレが良くなった
    →自己満足度の向上
  • ステルスの実現(日中、ウィンカーライトを見ると、黄色いバルブのせいで、黄色く見えることがあったが、これがなくなり、かっこよくなった)
    →自己満足度の向上

こんなにたくさんのメリットがあるなら、ウィンカーのLED化はやらない手はないでしょう。

費用の3500円も、待ちぼうけ中にエンジンを切れることによる燃料費ですぐに賄えることと思う。

 

車検に通るか

ちゃんと確認しないといけないのが、車検に通るかだ。

ちょうど、車検に出す機会があったので、ウィンカーランプをLEDに変更したまま車検に出してみた。

結果は、無事に合格だった。

 

色がよっぽどおかしくなければ、ちゃんと車検に通るようだ。
(整備士曰く、黄色ではない色はNGとのこと)

コメント

  1. 名無し より:

    30ハリアーのウインカーLED化で調べてたどり着きました。

    自分もウインカーリレーを交換し、抵抗無しのバルブ変更でLED化を考えています。

    記事で紹介している、リレーで今現在不具合等ありますか?リレーも沢山あってどれがいいのか…ワンタッチウインカーは絶対いらないのですが…

    また、バルブについてもAmazonで探すとどれも抵抗内蔵型で抵抗無しのバルブがなかなか見つかりません。

    リレーとバルブはどのようにして選ばれましたか?

    よろしければ教えてください。

    • kei より:

      リレーは、記事に書いた型番のものであれば、全く不都合ありません。

      ただし、純正リレーとは、最初の間隔が若干違います。
      純正: カチ、カチ、カチ
      交換後: カーチ、カチ、カチ
      こういう感じです。

      バルブについては、「キャンセラー」と書いているものは、抵抗ありなので注意です。
      あと、消費電力のW数が高いものも、抵抗がついてる可能性が高いです。